『大奥には、存在しない男がいる』
身寄りのない男が、行き先も告げられないまま高い塀の内側へ連れて行かれ、名を奪われる話です。代わりに与えられるのは「玉利」という呼び名。彼はしばらくのあいだ、それを自分の名前だと思っています。
舞台は大奥ですが、華やかな話にはならないと思います。書いていて興味があるのは、名前を取り上げられた人間が何を失って、そのあと何を拾い直すのか、というあたりです。
現在【第三話】まで公開しています。更新は【毎週土曜日】を予定しています。
長い話になる見込みです。気長にお付き合いいただけたら嬉しいです。