契約の瞬間。
「風の精霊、命名『―――霧刃弩〈ムハド〉ッ!』」
私の意志はその名と共に決定した。
マスターから貰った名前は不思議な力を持っていた。
敵を穿つ風の弾丸。
一人の女性の強力なイメージ。
「っやれ!!」
私のやることはわかった。
周囲の魔力を集めるが……薄い。
ただ幸いなことにエネルギーは多かった。
私はイメージとして流れてきたその魔法を再現する。
マスターの願いを叶える為に。
穿つ。
「やっばーー!?」
敵を屠った。
マスターは高揚し喜んでいる。
私も、嬉しい。
ああ。
止まらない魔力が溢れる。
「ストップ、ストップ!」
マスター……慌てて駆け寄ってくるその姿が可愛い人。
