こんにちは。おんもんしげるです。
またまたひさしぶりの近況ノートです。
この(2025年)10月から、新作の連載小説「ブルー・ストリート・ボッサ / Blue Streets Bossa」をスタートさせました。
通信制高校とボサノバという音楽ジャンルのふたつを柱に、ある少女と少年が理解と愛を深めていく、ラブコメ要素も含んだラブストーリーです。
主人公は、全日制高校から通信制高校に転入した二人の子。
ボサノバに夢中で自分でもギター弾き語りをしている少女、舞彩亜(まいあ)。
そして、作家志望で舞彩亜とは一年年下の少年、工(こう)。
偶然知り合った二人が、ともに同じ通信制高校に転入しておたがいをより理解し、いっそう仲を深めていく、そんな基本的にほのぼの系ラブコメです(と書いている本人は思っています)。
題材としている背景のひとつ、通信制高校。
これについては一年くらい前から調べ始め、とても興味深いので「通信制高校を舞台にした話を書こう!」と思い立ちました。
いまや通信制高校の生徒は、全高校生(在学中)の10%近くを占めるまでになっているとの統計も出ています。
それら各高校ともさまざまな特色があり、そのほとんどが「通信制」と銘打っているものの、通学を併用しており、通常の全日制高校と同じように週5日通学できるコースも設けています。
それに、中で行われている教育内容や学校行事、部活(そう、ちゃんと部活や文化祭などもあるんです)も個性的で、またスポーツ、美容師、デジタルクリエイター、芸能界など、特定の職業を将来的にめざしている生徒のために、専門学校と提携した専門コースを設置している学校も多くあります。
こんな通信制高校、楽しそうだと思いませんか?
各学校ともSNS上での情報発信にも積極的ですが、そこで見られる生徒たちも生き生きしていて、高校生活を本当に楽しんでいるようです。
不登校の問題や、これからの子どもたちの教育がどうあったほうがよいのか、などを考えたとき、将来的にはこういう高校のありかたのほうがふつうになっていくのかもしれない……そんなふうに感じて、今回この物語の舞台に選びました。
それから、題材のもうひとつ、ボサノバ。
ブラジルで生まれ、日本でもよく聴かれている音楽です。
しかし、その音楽の本当のおもしろさが日本で広く理解されているとは、必ずしも言えない、ぼくはそう思っています。
ボサノバを含むブラジル音楽には、ぼくはクラブDJの活動をとおして長く親しんできました。
が、自分がプレイするという面では、いままでアコースティックギター(スチール弦のほう)ベース、ヴォーカル、ピアノ弾き語り、といったかたちで、アメリカのフォーク音楽、ソウル・R&Bやポップス、ロック、ジャズなどはやってきましたが、ボサノバはやったことがありませんでした。
そこで、ボサノバをやろう!
ということで、ぼく自身がこのいい年齢にして、ボサノバギター弾き語りを始めてしまいました!(ボサノバ・ブラジル音楽に造詣の深いギタリスト先生のスクールにも通い始めました。)
ボサノバで使われるギターはガットギター(ナイロン弦のギター。いわゆるクラシックギター)で、独特のやさしい音色がします。
いっぽう、ボサノバの演奏法はポップスやロックとはかなり異なる独特のものです。
また、ブラジル産の音楽であり歌詞がほとんどがポルトガル語という、いまの多くの日本人にはなじみの薄い言語であることも、とっつきにくい理由のひとつかもしれません。
で、ボサノバというこの独特の音楽をキーにして、いまどきの若い少女のキャラクターを考えてみたらどうだろう?
たとえば、幼いころからボサノバにハマっていて、ボサノバの弾き語りに夢中になっているような、こんなヒロインがいたらおもしろいんじゃないか……。
この思いつきが、舞彩亜というヒロインを生み出したもとです。
このヒロイン舞彩亜を通じて、ボサノバという音楽の本当のおもしろさも伝えていくことができたら、と考えています。
今後の話には、毎回ボサノバの有名な曲、歌われている歌詞の内容、ボサノバの有名なミュージシャンにまつわる話などがいろいろ出てくる予定です。
そこもお楽しみに。
その舞彩亜と対になる男子、工。
彼は作家志望ということで、比較的ぼく自身の知識や経験が投影されたキャラクターではありますが、性格や家庭の背景はぜんぜん異なります。
たぶん、作者本人よりずっといいやつです……(苦笑)。
これからの展開として、この二人が通信制高校という場所で同じ学校の仲間たちや先生の影響を受けながら、のびのびと自分たちの個性と才能を開花させ、また二人がおたがいに相手を理解し助け合いながら、自分たちの夢と目標に向かって進んでいく……こんな素敵な話を書きたいと思っています。
ぼくの執筆はあいかわらずマイペースな進捗ではありますが、おつき合いいただけるととてもうれしいです!
それでは、またお会いしましょう!
