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「景乃、風となりて」連載開始

 戦国最強を謳われる上杉謙信ですが、義を信条にしたストイックさが合わさって、騙し騙されることが当たり前の戦国期において、一人異彩を放っています。
 信長の革新性や信玄のリアリスティックな政治家像と、一線を画した神秘性に理由もなく惹きつけられるわけですが、物語の主人公として何とも物足りないのは、ロマンスの香りがほぼ皆無といったところです。
 諸説にあるように、性別を女性にすればなどと思って、書き出したりもしましたが、どうにも本来の謙信の魅力に欠ける気がして、没。
 ならば、双子の妹を設定して、ロマンスはそちらになどと、安易に書き出したら、いつの間にか興味は妹の方に向かってしまった。
 そうなると、舞台も華やかな京の方がいいなと想い、悲劇の将軍もお相手に登場させたりして、いささかハチャメチャな設定になっていきました。
 ただ、初の女性首相が誕生した現状を思うと、女性の視点から史実をなぞるのもおもしろいかと思います。
 ぜひ、皆様にちょっと変わってるけど面白いね! と、思っていただければ幸いです。

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