https://kakuyomu.jp/works/2912051602159047434/episodes/2912051605049576722
タイトルは「囚われたのは」。
夢の中でペトロニーユはマチューと再会し、友情を確かめ合うのと、
お別れを言う。
そして、目覚めたペトロニーユにラウルは何を言うのか。
なんとか最終話まで書けました。
近況ノートや私のXをご覧いただいている皆様はご存知かもしれませんが、
私は恋愛を書くのは得意ではありません。
前作「皇女殿下の御心は」でも、恋愛パートになる第五部は非常に苦心しました。
あれは、そもそもヒーローポジが既に第一部から出ているユラン伯が収まっており、
そのヒーローポジに負けないようなキャラ設定にする必要があったからというのもありますが、
とにかく、恋愛を書くのは得意ではないです。
そして、今回はイケオジとヒロインの恋愛。
そもそも、イケオジは難しい、といつか近況ノートに書いて、重複しますが、
結婚する人の年齢差が縮まっている現代日本において、四十路男と18歳の女の子の恋愛は果たしてどう見えるのか、というのに悩み、
「皇女殿下の御心は」と同じ舞台を中世(とはいえ、2,300年前)にし、これなら年齢差のある夫婦がゴロゴロいる時代だから安心!と思って書き進めたものの、連載ストップになりそうな危機を何度も迎えました。
正直、ふんわり考えていた「イケオジ推し活令嬢(※非恋愛)」にでもすればよかった、などと考えたものです。
と、ここまで書いていますが、実は時代設定を考えた時に、モデルも決めていました。
ヒロイン・ペトロニーユは、ヨーロッパの祖母と言われる女傑、アリエノール・ダキテーヌの妹、ペトロニーユ・ダキテーヌです。
ペトロニーユは、既婚者であったヴェルマンドワ伯ラウル1世と出会い、恋愛関係になります。
アリエノールは夫である国王ルイ7世を唆し、司教たちにラウルの結婚を婚姻無効にさせ、ペトロニーユとラウルは結婚しました。
これは教皇を巻き込んだ大スキャンダルとなります。破門などに発展していき、最終的にはそうまでした結婚も、結局はペトロニーユとラウルは離婚することになります。
「囚われたのは」のラウルが隻眼の男だというのは、実際のラウルが隻眼だったというのもあります。
「囚われたのは」のペトロニーユとラウルはこのスキャンダルを綺麗にして構築したものでした。
また、「囚われたのは」ですが、国王ルイと姉エレオノールの関係が結構辛いものに設定しました。
同じ中世風とはいえ、前作「皇女殿下の御心は」の主人公ユーリアは、第二部においては、叔母アリアーヌに「(ユーリアを負かせたら)名誉と尊厳を汚してやろうと思っていた」と言われるくらい(14歳の乙女にはキツイですが)で、エレオノールは父の死の真相を教えられた上に、「一晩中慰められた」ので、どぎつさが違います。
それは時代もありますが、ユーリアが権威を求める際に婚姻を利用しなかったところにあるのかなと思います。
ただ、婚姻を利用しなければ、女性は生きていけないのは時代性というしかなく、
当代一の魔術師と謳われるペトロニーユも自由に婚姻できませんでした。
そんな綺麗ではない世界で、ペトロニーユとラウルは心を通じ合わせ、愛を得たのだと思うと、感慨深いものがあります。
「囚われたのは」をお読みいただいた皆様、ありがとうございました。
と、ここまで長々と書きましたが、お読みいただきありがとうございました。
面白そうなコンテストがあったら応募したいなと思いつつ、カクヨムコンに向けて何か書かねばとは思ってます。
そもそもどんなコンテストがあるか把握しきれていないので、本格的に公募とかも考えていければなと思っています。
最近やっと、創作再開歴一年になりました。これからもがんばります。