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自称プロな寿司職人

ずいぶん昔の出来事。
※台詞はそれっぽく編集しています


その道で食っていけるならプロと言っても問題ないとは思っています。

が、そのとき付け場にいたのは、かなりの天狗様な寿司職人の様で
 ・寿司には最適なネタの大きさとシャリの量がある
   (個人の好みは別として、理想は解ります)
 ・真の職人なら、身体が最適な量を覚える
   (うんうん、理想だよね)
 ・身体で最適な量を覚えて無いのは、半端な職人
   (へー、そうなんだ)
 ・俺くらいの腕になると、素人相手には簡単には握らないんですよ
   (へー、そうなんだ)

 とズレた席で聞いていた


親方登場
 大層なご身分なこった。
 そんな台詞が言えるなら、卒業試験をしてやろう。
 俺の注文に応じて握ってみろ。
 
 最初はイカ
 次、マグロ
 中とろ、茹でエビ、ウニ......
  握る動作や提供時の所作を見ている様子



お前、自分で言ってただろ
 ・寿司には最適なネタの大きさとシャリの量がある
 ・真の職人なら、身体が最適な量を覚える
  なんで、捨てシャリするんだ?
  無駄な手間だろ?
  身体が最適な量を覚えてるんだろ?
  
これもお前、自分で言ってたな
 ・身体で最適な量を覚えて無いのは、半端な職人

解ったか?
ウチには半端モンはいらない。
客を客と思わないヤツもいらない。
不合格どころか、破門だ。
もう弟子でも見習いでもない、出ていけ。

※捨てシャリ
 御櫃から酢飯を適量取るが、ネタに合わせてから、大きすぎる部分を御櫃に戻す行為。
 一度ネタに触れているため、場合によっては味移りが起こりうる。


なるほど、傲慢さと捨てシャリが引っかかったのね。
確かに言葉通り捨ててるし、無駄な手間。
見てても奇麗な所作ではない。
うん、親方の指摘はすっごく納得できるわ。

と昔を思い出しつつ、実際に行くのは回転ずし。
実際に食べるのはそこの乗っけ寿司。

真の職人が握った寿司はほぼ幻なんだろうなぁ~

コメント

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