本人は、めちゃくちゃ寡黙です。
人と話すのが嫌いなわけではないのですが、基本的に聞いているほうが好きで、普段はそんなにしゃべりません。
ところが。
人様の小説に感想を書くと、突然、超絶おしゃべりになります。
「ここ、好きでした」
だけで終わればいいものを、
「ここも面白かったです」
「この描写も好きでした」
「この人物のこの感じも……」
「そういえば、ここで最初のあの場面を思い出しました」
「ちゃんと読んだよ! ここも読んだよ!」
と、拾えるものを全部拾ってしまう。
書き終わって読み返すと、
……私の言葉、うるさいな。
と思う。
気の利いた一言が言えないので、「あなたの文章、ちゃんと読みましたよ」ということを、なんとか全部伝えようとしてしまうのです。
そして、ふと気づきました。
これ、もしかして小説にも出ているのでは……?
私は文章を書くときも、目に入ったもの、思いついたこと、面白いと思ったことを、ついつい全部拾いたくなります。
結果、ガチャガチャする。
感想も小説も、根っこは同じなのかもしれません。
ただ、最近は少しわかってきました。
拾うこと自体は、悪くない。
拾ったものを、全部出さなくてもいい。
小説なら、一つの場面に全部詰め込まず、ひとつ残してあとは沈める。
感想なら、全部説明せず、「ここが好きでした」と一つだけ置いておく。
「全部読んだよ!」という気持ちは、全部しゃべらなくても、案外ちゃんと伝わるのかもしれません。
……ということに、最近ようやく気づきました。
本人は寡黙なのに、文章になると急におしゃべり。
困ったものです。