先日、『翠風のウリン』が100話を迎えました! ありがとうございます!
今日までバタバタしていて特別なことは何もできなかったのですが、この節目に何か公開できる設定資料はないかと、いろいろ考えてはいました。
そこで今回は、ヴァーナを支える六大国務卿と、執筆開始当初の構想についてお話ししていこうと思います。
◆六大国務卿について
六大国務卿(アルマサス)とは、ヴァーナを支える六人の補佐官のことです。国務卿について初めて言及したのは、ジャカルハン初登場の第12話「貴族たちの行列」だったようですが、「六大国務卿」という正式名称が出てくるのは、第74話「交差」です。パリサシュマが「六大国務卿になることを目標にする」と言っていますね。
宰相(ウィザーラ) : 序列1位。王の補佐を行う首席官僚。官僚がなれる最高位の地位。
法務長官(ジュブナリカ) : 序列2位。法を修めた最高権威の長老。郡行政を司り、裁判を行う法務官の長。ジャカルハンはこれ。
財務長官(ザワディーマ) : 序列3位。王宮内外の財務を司る。税収管理をする財務官の長。
軍務長官(ザライシュ) : 序列4位。軍を統制する軍務官の長。ただし王直属の近衛は管轄外。
外務長官(ビニマヤフ) : 序列5位。外国政府との連携を担当する外務官の長。
国璽尚書(ウルバス) : 序列6位。国璽の管理の他、証書や文書の確認を担う。書記官長・文献編纂所所長を束ねている。パリサシュマが目指しているのはここ。
この細々とした設定はまったく覚える必要はないので、「ふーんそうなのね」程度で聞き流していただいて構いません。六人もいるし派閥もあるので複雑に思えるかもしれませんが、重要なのはヴァーナには六人の偉い人がいて、それぞれ役割があるということです。
まだ登場していない神官長も国務卿と同等の権力があり、王の補佐官の一人でもあります。でも国務卿には含まれません。ここがややこしいところで、神殿はまた別の特別な機関なのです。神殿と王宮はこまめに連携を取らないといけないのですが、現在はいろいろあってギスギスしています。
◆物語を書き始めた当初の構想
まずこの物語を書き上げるより先に、世界が先にできていました。珍しい書き方かもしれませんが、私の場合は世界を先に作りこんでから、その世界で起きる出来事を物語にします。その過程も公開しようと考えていたのですが、思いのほか長くなりすぎたので、近況ノートではなく作品として、そのうち創作論で出すかもしれません。
世界のほうが先にできていたので、物語を書き始めるときに悩んだのは、主人公を誰にするかということでした。まず最初の候補は従者の少年ウリン。現在の主人公ですね。人物設定は、初期のころからほとんど変わっていないと思います。
2人目はシャルダナ。現在はヴァーナの絶対的な君主ですが、王になるまで数々の苦難がありました。彼を主人公に据えて物語を書くのも面白いかなと考えていました。
3人目は精霊の語り部ファーハルメヌー。第96話「瞬く妖星」で名前だけ明かされています。『翠風のウリン』でそこまで活躍するシーンがないので、過去が明かされる機会がないかもしれませんが、彼もいろいろ重いものを背負っています。
4人目はアドゥルギル。父は半神半人、母は精霊という、ちょっと特殊な出自の少女です。ウリンが生きている時代よりはるか昔の激動の時代を生き抜きました。
これだけ候補がいる中で主人公をウリンにしたのは、彼が主人公の物語が一番面白そうだと感じたから、ではないんです。4人それぞれの物語をすべて書くつもりで、最初にこの物語を書き始めたんです。
『翠風のウリン』も完結まで何年かかるかわからない状態ではあるのですが……いずれは他の物語も書く計画があります。次に書くとしたら、シャルダナが主人公になるでしょう。
今回は以上です。現在別サイトのコンテストに間に合わせるために、必死にほかの作品に取り組んでいまして、更新が遅くなっていますが、それでも読んでくださりありがとうございます。今月いっぱいはバタバタしていますが、来月からまたゆっくり取り組めるようになるのではないかと思います。今月をなんとか乗り越えられるように頑張ります。
それでは、みなさまに風の祝福がありますように。