この度【少年魔女】は、「第四十七話 少年の魔女」と「エピローグ」を持って完結となりました。
約3年という短い間、加えて時折休載が入るなどありましたが、応援してくださった方々には本当に感謝しかありません。完走できて僕もとても嬉しいです。
そしてもう一つ。「純粋な悪意」や「黒い子猫の悪魔」として登場した【ハルデ】について、補足事項を書きます。
本編の最終章では意味不明な言動ばかりで、読者の方々には困惑させてしまったかと思います。一体彼は何がしたかったのか、順を追ってご説明させていただきます。
※ネタバレを含む上に長いです
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まずハルデの一番大切なものは、主人公兼ご主人様である【咲薇】、二番目に来るのは咲薇の大切な人である【聡乃】。序盤ではかなり嫌っていましたが、物語を追うごとに和解して行き、心の底では忠誠を誓っていました(口では言わずに行動で示すツンデレ猫ちゃん)。
咲薇の望みは「魔女と狩人の争いを止めること」でしたが、後々歪んで「魔女と狩人どちらも滅ぼすこと」に。ハルデはそれを叶えようと尽力することにします。
が、その望みを叶えてしまえば魔女である主人も死ななくてはならなくなる(ハルデに魂をあげる契約になっているため)。そんな結末を迎えたくない彼は計画を違う形で遂行しようとします(重複契約をしたため、計画自体を止めることは不可能。また、契約には主人も悪魔も逆らえませんので魂を食べなくてはいけないことになっています)。
咲薇に少しでも迷いをもたらそうと、魔法界に聡乃を連れていき接触させました。しかしハルデの思惑どおりにはいかず、円満な状態で帰ろうとする彼女を引き留めるため、彼はわざと狩人の本拠地に落としていきました。
Q.では、咲薇の母親・槭とも契約していた理由とは?
A.本編では「魂をまだ食べていなかったから」「咲薇のツラそうな顔が見たかったから」とありますが、これは半分本当で半分強がり。本当は「死にきれなかった槭の魂を生き返らせようとした」のです。
結果的には洗脳が解けず殺し合いとなってしまいましたが、ハルデは主人のために母親を蘇生しようとしていました。ですがそれを本人に話してしまえば、余計なことをするなとキレられるでしょうし黙っていたんだと思います。
※ちなみに槭の望みは「家族をあの世に連れて行くこと」。彼はその願いにも抵抗しています。
Q.でも咲薇って一度死にましたよね?
A.はい。死なせてしまったという表記の方が正しいですね。
彼は本編でも「想定外」と言っています。死なせるつもりは更々なかった、でも思っていたより敵の数が多く悪魔の彼でも捌ききれなかった。よって主人は死んでしまいましたが、魂が抜けきる前に時間の止まる異空間に「保存」しました。すべてが終わったら蘇生させるつもりだったのです。
しかし、聡乃がシンシャの力を借りて生き返らせたので、その手前は省けましたね。
Q.どうして聡乃も魔女にしようと?
A.咲薇分の戦力を補おうとしたからです。主人を蘇生させる前に、主人の望みを果たそうと考えたのです。まぁ、彼女に友達だと言われて動揺し、無理には契約しませんでしたが。
Q.作中でハルデが言っていた「プランA」「プランB」とは?
A.前者は「咲薇と一緒に魔女と狩人を滅ぼし、目的が遂行される前に契約を切る」という手筈。
後者は主人が死んだ場合、「自分だけor魔女になった聡乃と目的を遂行し咲薇を生き返らせる」という手筈でした。
最終的には、滅ぼすのではなく和解するという手段となったので一番平和な終わり方になりました。
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……と、こんな感じです。長すぎる笑
この補足のあとに本編をもう一度読むと、また違った見方になるかと思います。ハルデ、悪魔に向いていないんじゃないか??笑
優しさや温かさを知らずに今まで生きてましたから、咲薇や聡乃と生活する中で人間っぽくなってしまったのかもしれませんね。薄情なのは事実ですが。
それでは長くなりました、補足は以上です。最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました…!
