前回の近況ノートでは苦手だったweb連載に手を出す経緯について軽く触れましたが、今回は最後に言及した『個人的な思想』についてのお話です。
私は公募向けで小説を執筆していた都合上、各物語を規定の文字数に収めかつ出し惜しみなくしっかりと完結させつつも、そこで終わりではなく、登場人物たちのその後を常に意識しています。
そのため本記事タイトルにもある通り、私は『思い描いた作品の世界が自分の不甲斐なさにより、そこで日の目を見ることなくそこで終わってしまうこと』が批評には強い分どうも他人より辛く感じてしまうのです。
日の目を見ないということは、そのキャラクターたちにとっては人生の終わりを意味します。それだけならいざ知らず、一度公開した作品を(小説に限らず)安易に削除、改稿して再度公開するでもなしに非公開にしたままというのは、公俗良序に反する等の問題でもない限りは避けるべきだと考えていまして……
何故ならそれは作品に登場するキャラクターたちだけでなく、既に目に触れた読者の心から存在を消し去ろうとする行為だからであり、少々言葉が強いですが私はこれを『魂の殺人』と考えています。少なくとも、自らの手でその罪は犯したくはありません。
ですが公募は受賞しなければ(一部最終選考からの拾い上げといったケースが極稀にありますが)そこで強制的に終わりなため、キャラクターたちの人生、ひいては世界を終わらせずに前に進むためには、苦手意識のあったweb連載という形態と向き合うしかないと覚悟を決めることに。
そんなわけで現在連載中の『舞弓愛華のビビットライフ』は、本来であれば自分の中でのみ生き続けるしか無かった作品を生き返らせた形となります。
現状用意できる作品のうち、一番他者からの評価が高かった三次選考まで残ったものが別にあり、web小説に一番向いていそうな題材でもあったのですが、上述したように『キャラクターたちを成長した先の姿が見たい作品はどれか』を考えた時に、自分の中でジャンル的に不利を承知で地に足ついた本作品に白羽の矢が当たりました。
そんなわけでどうか本作品を、彼女たちの人生を最後まで見届けて頂ければと……!