本日2026/06/08に、『映像01』の筆者損壊度を
★★☆☆☆ から
↓
★★★☆☆ へと引き上げました。
『映像01』は初見時からさして忌まわしさの実感もなく、視聴後しばらくは
・ベランダからの転落
・スクランブル交差点で信号待ちの最中、首が天上へ釣り上げられるような浮遊感
→ そのまま前方に倒れ込む
→ 鼻先を軽自動車がかすめる
・無意識に空を撮影する頻度が増える
・「やせ細った美女に手を引かれ、どこかの山の頂上から二人で身を投げる」という夢を繰り返し見る
程度の被害で済んでいたのですが、実は先日から少々事情が変わってしまいまして……。
不思議なことに、映像を見ていないはずの知人が、日常にちょっとした違和感を訴え始めたのです。
彼はほとんどの住人が散逸した、いわゆる廃団地のすぐそばに住んでいるのですが、5月初旬からその屋上で、たびたびおかしなものを目撃するようになったそうです。
彼に言わせれば、それは「うねうねと身をよじる、白い線虫(せんちゅう)のような発光体」で、4歳になる彼の娘がひどく寝つきの悪い日に限って現れるのだといいます。
「空中に浮遊するひものような形状」「彼が線虫を目撃するようになったタイミングと、私の『映像01』の視聴タイミングが合致」という2つの要素から、つい安易に両者を結びつけてしまったのですが、いまとなっては後悔しています。
私の好奇心に呼応して、その知人が“ご親切”にも、輝く線虫の記録映像を撮ってしまったからです。
当然ここで皆さんにそれをお見せするわけにはいきませんから(この企画は被害の“拡散”が目的ではなく、あくまで私による、私を使った、私のための人体実験なので)、ひとまずは当該動画のスクリーンショットでご容赦ください。
※添付画像がスクリーンショット
映像は先日6月5日のもので、浮遊線虫が目撃されたのはこれが通算4度目とのことです。
線虫はいつも数十秒ほどくねるように夜空を這い進み、そのうち透き通るように消えて見えなくなるそうなのですが、この日に限っては事情が違いました。
5日の線虫は無軌道に夜空を這い登るのではなく、屋上でゆっくりと円を描き始めたのだそうです。さながら、自らの尾をくわえたヘビの紋章……ウロボロスのようだったといいます。
緩慢な回転はしばらく続き、動画の録画時間は4、5分に及んでいました。
筆者はまさにその時間、自宅で割れるような頭痛に苦しんでいたのです。
同日、同時刻──
突如として始まったその頭痛はいっこう収まる気配がなく、思わず手にしたペンをこめかみに突き立てるほどでした。
のたうつ私はかすむ視界の中、部屋の宙に浮かぶ「白い布」の幻覚を見ていました。
それに少しずつ手が生え、足が生え、布の質感のまま人の形状をなし、
やがてゆっくりと私に覆いかぶさろうと降下してきて、
布に包まれる感覚があって。
息ができなくて。
ああ、このままでは何か取り返しのつかないことになるのだな。
痛みに混濁する脳裏でそんなことをぼんやりと考えていたとき、
ある瞬間、それは爆ぜ飛ぶように消え去りました。
同時刻。
知人は強烈な「予感」を覚え、無意識に録画を止めたのだといいます。
このままだと取り返しのつかないことになる。
突如そうした切迫感に取り憑かれ、不意に円形の線虫がひどく忌まわしいものに思えました。
そして録画データの簡易編集モードを起動して、いましがたの映像から「線虫が円状になった部分」のデータだけを削除したのだそうです。
不思議なことに、彼がボタンを押した瞬間と私の痛みが霧散した瞬間、それが合わせ絵のようにぴたりと一致しているのです。
これは何か関連性があるに違いないと踏んで、勢いのままに近況をしたためた次第です。
まあ正直なところ、もう『映像06』までを視聴してしまっているため、頭痛がどの映像の影響なのかいまひとつ判別できなくなってきましたが、その特徴的な形状からして『映像01』の凧が関係しているとの推断のもと、念のためここに記録しておきます。
上記の理由から、筆者損壊度のランクアップもやむを得ないものと判断いたしました。
どうか以上の変更を、ご容赦ください。