『Paper Moon』第三章
第十一話「学祭前日の約束」
第十二話「学祭の昼」
公開致しました!
ご覧頂き、また、♡もありがとうございます!
第三章、ライバル出現、
そして衝撃的な出来事から
珍しく悩んでしまい
なかなか一歩踏み出せずにいた椎名ですが
ここからの彼女は開き直って突き進みます!
*****
ここからはこぼれ話です。
日本一売れている週刊漫画雑誌で
二十年以上前に連載されていたある少年漫画。
少し前になりますが
それが出版社の公式サイトから
毎週一話ごとに無料で公開されていました。
感想コメント欄があり、
誰でも自由にひと言書くことができました。
その作品は全23巻、189話。
連載開始時は小学生で
何かとトラブルを起こしていた主人公は
師匠や周囲のライバルとの関わりを通して
少しずつ成長していきます。
が、コメント欄では
連載中盤くらいまで
主人公の未熟さゆえの無礼さ、
トラブルメーカーになっていることへの
批判が多く見られたのです。
主人公は物語が始まった頃はまだ小学生。
また、彼のそういう言動は物語中でも
肯定的には描かれていません。
それでも、彼の言動が
不快だという意見がありました。
フラストレーションの溜まる展開は
現代の創作物では好まれない。
加えて、WEB連載は手軽に読めるがゆえに
不快な気持ちになる登場人物は見たくない。
それもまたひとつの読み方です。
けれど、私はどうしても
その感想は勿体ない、と思ってしまいます。
彼の行動が軽率で
他者を傷つけるものであっても
そこから何も学ばないわけではない。
自分のしたことが何を招いたかを知り
少しずつ心も成長していく。
私は主人公の成長を
読者に反発されたとしても
丁寧に描ききったことこそ
その漫画の最大の魅力ではないかと思うのです。
現代はエンタメに溢れています。
有限のなかにいる人は
得られる情報を取捨選択していく。
時間をかけて成長していく物語は
もしかしたら時代遅れかもしれません。
それでも私は
かつて読んで感動したその漫画のように
失敗を繰り返しながらも
もがいて前に進む主人公を描きたい、
そんなふうに思いながら書いています。