乱世に生きた2人の鬼の生き様と死に様を描いた、一話完結の短編小説。
ラスト、魏太夫(ぎだゆう)の辞世の句にて締められた作品。
決死 花咲き乱れども
その命 散りてなお 海の底を照らさん
波の間に 花は沈めど
鬼も人も 夢に咲きけり
これに対し、槐御前(えんじゅごぜん)の返歌。これは作品には登場していませんが、思いついたので、ここで紹介いたします。
月影に 沈む花ぞ
愛おしき 命尽きても
夢は咲き なお揺らめき
海の底に 静かに残れ
彼らは鬼ですから、人間の和歌のルールに則る必要もありません。ただ思うように生きて、思うように死んでいく。悠久の時を生きる鬼が興味本位から人間の戦に参加し、散っていく様は、普段コメディ畑の私からしたら、久しぶりに違う脳を使い、楽しかったです。
WEB小説では万人受けしない純文学ではありますが、たまには儚いストーリーをご所望の際は、是非お立ち寄りくださいませ。
「決死、花咲き乱れども」
https://kakuyomu.jp/works/16818792440265797943