前回の「継花石=つぎはないし、次はないのかも知れません」というコメントは、あくまで冗談です。
私の中では、以前から続々編を始める構想が確かに存在していました。このシリーズをまだ締め括っていない……その事実こそが、再び筆を取る理由になっています。
小説とは不思議なものです。
作者のその時々の思考や感情が投射され、読者はそれを受け取り、自分なりに読み解いていく。
その物語が誰かの心に刺さることもあれば、まったく響かないこともあるでしょう。
しかし、書くという行為そのものが尊い。
自分の中の曖昧な思いや、言葉にならなかった感覚が、文章にすることでようやく形を得て、霧が晴れるように輪郭を持ち始める。
そして、ときには、本当に稀ではあるけれど、その言葉が誰かの心に届き、共感というぬくもりを返してくれることがある。
だから私は書き続けたい。
その場所としてカクヨムは本当に素晴らしい場所だと思う。
お読みいただき感謝いたします。
ありがとうございます。