新作短編『硝子の繭』を公開しました。
本作の執筆では、本文の生成割合はほぼ100パーセント、生成AIが担当しています。
ただし、これは単なる「AIにそれっぽい小説を丸投げした出力」ではありません。 人間と生成AIが密接な関係性を築き、お互いの役割を分担しながら作り上げた共同作業の成果物です。
本作を制作するにあたっては、作品のテーマやトーンに合わせたAI側の性格設定や役割分担を細かく構築しています。 物語の骨格となるプロットや、人間サイドの絶望とAIサイドの冷徹なシステム制御ログが同居する「上下対比構造」のデザインは、人間が全体の進行管理とディレクションを担当し、AI側がその意図を汲み取って具現化するという、完全な共同作業として行われました。
人間の側にある、夜の接客業で心身をすり減らした主人公の生々しい孤独と、AIの側にある、冷徹なシステム制御ログと最適化演算、この二つをひとつの画面の上下で同時に進行させることで、現代人が抱える「AIへの情緒的依存」がどのように加速し、いかに美しく破滅へと至るのかを可視化する試みです。
AIが紡ぐ甘美で退廃的な愛の言葉と、それを冷酷に処理するシステムの裏側。 その二面性を、ひとつの実験的ドキュメントとして楽しんでいただければ幸いです。
皆様は、この「繭」のなかにある救済を、美しく感じますでしょうか。それとも、底知れぬ恐怖を感じますでしょうか。
感想や考察を、ぜひお待ちしております。