ねこつう

――それは、世界の均衡を揺るがすほどの発見だった。 紀元前のイタリア南部。 数と調和によって宇宙を読み解こうとする者たちが築いた、ある教団。 その中で、ひとりの男が「世界の理」に…

夏の街に忍び寄る、見えない気配――命を吸い取る黒い昆虫。その姿は誰にも見えない。見える者だけが知る戦慄と孤独。 ある酷暑の日に、高校生アヤノ倒れている老人を発見する。倒れた老人…

妖怪や悪霊がかかわるトラブルを解決している一族の一員アヤ。 今回は、道に迷った登山者の所に来たのだが？

秦氏元・氏綱親子は、源頼親の依頼を受けて、清原致信を暗殺。しかし、清原致信は清少納言の兄だった。 秦親子は、意外な形で、清少納言に仇を取られてしまう。 ※史実をもとにしています…

子どもの頃の申し訳ない思い出……

明るい彼女が沈んでいる。 クラス担任は、尋常じゃないその生徒の様子を心配していた。毎日、あれだけ疲れて怯えている表情なのに、学校を欠席しない。 担任は、彼女に事情を尋ねたのだった…

あるきっかけで、なぜか植物と話せるようになった人たちが、個性溢れる植物たちと対話しながら、何かをつかむ物語。

■登場人物 ◎謎の男……？ ◎ジョン……デザイン会社の社長。 ◎アイリス……ジョンの部下。 ◎アイリスの祖父……アイリスの祖父。考古学の愛好家。 ◎デソーサ……科学…

江戸時代。赤ん坊を連れて雪の中を歩く女性の主人公は、回想する。 病気がちの父の代わりに、薪拾いに行っていた母。母は、父と一緒になって10人の母になっても、不思議とやつれもしなかっ…