一部出します。続きは順に追ってきてください
咲姫の章から始めるとテンポが速いですよ~
「いいかニャ! 次の『腕を振って回す運動』には、銀河の誕生と終焉、そして愛が込められていなきゃダメニャ! フォルティッシモだニャ!」 黄金の丘の上では、芸術監督として完全に仕上がった猫二が指揮棒を振り回し、100体の怪獣が血を吐きながら交響曲を奏でていた。
55,000エトスの新人は、時給に見合う「銀河的覚醒」を強いられ、もはや指先から謎の光線(オーラ)を出しながら『ラジオ体操第二』の予習に励んでいた。その音圧たるや、周囲の時空が歪み始めるほど。
その光景を見ていた時給1,200エトスのモブ冒険者たちが、ついにギルド本部へ押し寄せた。 「ふざけるな! 俺たちは泥水を啜ってパトロールしてるのに、あいつは豪華伴奏で踊ってるだけかよ! ストライキだ! 革命だ!」
殺気立つ現場に、モニター越しに咲姫が「にゃうにゃ!」と降臨した。 「うるさいのです! ヒーローは愚痴を言わないのです! ……でも、そんなに10,000エトスが欲しいなら、咲姫を満足させてみるのです。咲姫が『かっこいい!』って感動するシーンを見せてくれたら、その瞬間に時給を10,000エトスに跳ね上げるのです!」
一瞬、荒野のような沈黙が流れた。 「……10,000? 今の8倍以上……? どうせ10エトスくらいしか上がらないブラックだと思ってたのに……」 モブAが涙を拭い、狂気に満ちた目で拳を天に突き上げた。 「やらせてください! 今日から俺は、咲姫様が泣いて喜ぶ『世界一苦労するヒーロー』になってみせます!」