ナナシマイ

──人形師見習いのヨルと、その師匠であるリヴラ。 　 二人の出会いは、イレギュラーなものでした。 出会うつもりのなかったリヴラと、出会いたかったヨル。数奇な運命により繋がった二人…

人類は男女平等を目指す中で、性的に未分化の状態で生まれ、思春期を終えるまでに男女どちらになるか選ばなければいけなくなった。 わたしはまだ、どちらになるか決められない。だけど親友の…

KAC2025 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2025～ 第２回お題「あこがれ」によせて。 　魔法師団の下っ端ロッテ・ヴァーグナーは、国内で唯一の自分以外も一…

青く仄明るい部屋の中、少女はまだ見ぬ太陽に焦がれていた。 KAC20252 お題「あこがれ」 ©2025/紫月音湖

KAC2025　第二回目お題「あこがれ」の作品です。 KAC2025お題で連作中です。 短編「あなたへの手紙」からふわっと繋がっております。

そこそこ売れてるアイドル、白鳥よるはある日怪我をした男を拾う。自称ヒーローの怪しい男が居候になって困った話。

諦めたはずの夢ともう一度向き合う物語。 平凡な日々を送るわたしの元に届いた、小さなガラス瓶。 それは、子供の頃に夢見ていた「あこがれ」が詰まった瓶だった。

KAC20252『あこがれ』。学園内でも憧れの的であるイケメン二人から同時に告白された女子の話です。

KAC2025　第一回目お題「ひなまつり」の作品です。 短編「あなたへの手紙」からふわっと繋がっております。

西暦20××年。人類は男女平等を目指す中で、性差を感じさせるあらゆるコンテンツを規制した。そのあおりを食らい、雛祭りとこどもの日も、祝うことを憚られる時代になっていた。 その雛人…

祖母が買った中古の雛人形と、私と姉の話。 風味付け程度にホラーです。

小説の題材としてひなまつりについて調べていた僕、飯田太朗は「ひいなまつり」という存在を知る。その「ひいなまつり」を調べている最中に、「ある神主の告白」というブログを見つけ……？

わたしと彼女は同じ日に生まれ、同じ顔で、同じように育てられた――はずなのに。 KAC20251お題：ひなまつり 参加作品。ホラーです。

私は織田君が苦手だ。 KAC20251 お題「ひなまつり」 ©2025/紫月音湖

人形師のリヴラとその弟子、ヨル。 人形修繕業務の最中、ヨルは過去の事を思い出した。 ──欲しかったけど手に入らず、オトナになってしまった自分。 口では要らないと言いつつ、心の…

お題「ひなまつり」の和風ホラー短編。 「夜にひなの間に入ってはいけない」「夜にお雛様を見たら、良くないことが起こる」 祖母にそう言われて育った桃花（とうか）は、雛人形を恐れていた…

KAC20251『ひなまつり』。 ２月末に家族が胃腸風邪に罹ってしまったワーキングマザーの話です。 フィクションです。本当に。

KAC2025 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2025～ 第一回お題「ひなまつり」によせて。 　目が覚めたら、階段状の舞台の一番下で崩れていたわたし。重量感の…

二年三組の廊下側、一番後ろの席の彼を盗み見る。 いつも見てるから、好きな人の好きな人は、 あの子だってこと、分かっちゃうよ。 せめて精一杯の応援の気持ちを、この手紙に込めた。 …

眠れない夜にコンビニへ行く女と、その同居人の男の話です。 魔法のiらんどショートストーリーコンテスト、『友達以上恋人未満』のテーマで書きました。

少年が思い出を語る。そして明らかになる事実。

遅刻しましたが、『ゴーストハウス・スイーパーズ』のバレンタイン番外編を書きました。 本編未読でも最低限の内容は分かるようにしてあります。

普段は影の静寂の中に棲む精霊たちが外に出てくる夜の話。

歩きスマホで不運にも死んでしまった私。目を覚ますとそこは推しゲームの世界だった！ 大好きな王子に会えるとわくわくしたのも束の間、私の周りにはたくさんの女性がいて…！？ 流行の異…

遊牧で暮らしを立てる者が多い草原地帯で、町を作って生活しているデラフ族。他部族の不穏な噂が聞こえてくる中、町にやってきた隊商は、山向こうで拾ったという一人の少年を連れていた。 …

　ユイが越してきた村では、年に一度独自の神事があるという。主役となるのは、十〜十五歳の少年少女。彼らは弓や銃を携えて、夜の杜へと入り込む。 〈神狩〉と呼ばれるその神事。狙いは、そ…

カクヨムコン10「お題で執筆!! 短編創作フェス」、お題『10』参加作。 『なごや幻影奇想シリーズ』スピンオフ。（シリーズ未読でも問題なくお読みいただけます） ふしぎなアンソロ寄…

　小さな漁村で暮らす訳ありなおじさんと、心優しい人魚の、ちいさなちいさなおはなし。

母が亡くなった。ちゃんとした遺言は残されていなかったが、生前「散骨してほしい」と言っていた覚えがある。しかし、面倒臭い。仲の良くなかった母のために、そこまで労力を割かないといけな…

うとうとしていた俺のところに一人の男がやってきた。黒スーツの男はカタログを差し出し「羽を選びませんか？」と問う。さて、これは訪問販売等の類だろうか？訝しがりながらも、俺は男の話に…

お題：10/羽/命令 いつもの場所でどんぐりを拾って帰ろうとした月果は解体される廃墟を見上げている公務員風の男に会う。 黄金色の空へ https://kakuyomu.jp/w…

お題：骨 アルバイトのどんぐり拾いに行くのに荷物を置きに研究室に寄った月果は、怒られる風見を目撃する。ゆるゆる番外４つ目。 番外なので大きな事件とかはおきません。 大元はこちら…

お題：「つま先」 勝手に反応して過去に跳んでしまわないよう、反応するアイテムを確認する佐伯。原因は月果のセーラー服にありそうと突き止める。月果は佐伯と対等に話をしている（ように見…

短編創作フェスお題：「雪」　過去に「渡る」テストにわくわくしてる月果は、またしても突然の反応で雪の降るビル街へと跳んでしまう。 タイムマシン博物館 https://kakuyo…

お題「試験」によせた掌編。 試験勉強から逃避していた月果がアルバイト先に顔を出すと、そこで友人が勉強していた。専門家ぞろいに教えてもらおうと月果も勉強し始めるのだが…… タイム…

音が色で見える共感覚を持った主人公はある日、動画サイトで薔薇色の歌声に出会う。 けれどその歌声の持ち主はもう一年も新しい動画をアップしていない。

#君があまりにも優しく笑うからの続きをみんながどう書くのか見てみたい　のタグをX(Twitter)で見て色んなジャンルで書いてみました。楽しかったです。短編です。 ＊お品書き…

　気安く、わたしの後ろ頭をぽんっと叩いて、レントはそのまま先へと進んでいく。 　そういうとこだぞ、と思う。いくら幼なじみって言ったって、それが許される年齢ではないんだぞ、って。

森の上に森、そのまた上に森が重なる多層森林。その最上層に住む人々にとって、大地を、そして失われた高度な文明を取り戻すことは悲願だ。彼らは少女を贄に地表に棲まう「竜」を呼び出し、そ…

「わたし、青い金魚を造りたいの」 そう語っていた私の恋人は肺から水媒花を咲かせて死んだ。 火葬のあと、骨壺を確かめると恋人の骨は青い金魚に変わっていた。死んだはずの恋人との奇妙な…

博巳は豪農として知られるマンドラゴラ農家の次男だ。だが、家業が栄えていたのも今は昔、マンドラゴラ農業は時代の流れの中で岐路に立たされていた。博巳はそれを打破すべく、自然薯掘りの名…

　僕は無用の塔を建てたりしない。 　罪がこれほど美しいなら、僕は悔い改めず、僕自身のまま、ただその罪に落ちていこう。

目覚めると、公園のベンチに座っていた。自分の名前も、帰る場所も思い出せない。そんな彼のもとに届いたのは、「帰ってきて」という知らない相手からのメッセージだった。

国語の教科書に長年載り続ける物語たち。子供の教科書を借り、かつて学んだ名作を読み直しました。 教科書の版元は光村図書さんですが、各作品のストーリーの要約も書いておりますので、違…

2024年の自主企画『カクヨムでアドベントカレンダー2024』 に参加したものを改稿しました。 【クリスマスまで24回毎日更新】のスリリングさがなくなった分、 間延びしておもし…

世界を滅ぼしたあの戦争も遠くなり、復興の象徴である大都会は目覚ましい発展を見せていた。街がひときわ輝く降誕祭の季節、ビネット・ファリンは大嫌いな金持ち相手のケーキ売りの仕事につく…

★アドベントカレンダー2024企画参加作　終末世界で日常を生きる人々の、クリスマスまでの日々を辿る★ 　■　■　■ 外を出歩くのに防塵スーツで全身を覆わなければならない世の中…

クリスマスまで一日一つ、私の好きなものを紹介します。 くれはさん主催のアドベントカレンダー企画に参加しています。 https://kakuyomu.jp/user_events…