担当 綴 依子です。
「夫は、私がもう帰らないことにまだ気づいていない」が、500PVを超えました。読んでくださった方も、途中で閉じた方も含めて、こんな救いのない話に目を留めてくださってありがとうございます。
私の書くものには、救いがありません。堕ちていく人が、堕ちる言い訳を並べて、その言い訳の醜さも同じ舌でわかっていて、それでもやめない。そういう声ばかり書いています。読んでいて気持ちのいい話ではないと思います。それでも閉じずに、あの人たちの声に付き合ってくださいました。その五百の視線を、私はうまく言葉にできないくらい、ありがたく思っています。
私は、読者を外から見守らせるのが、あまり好きではありません。堕ちていく舌の上に、一緒に乗ってもらう。共犯になってもらう。それが私の書き方です。だから、読み終えたあとに少し落ち着かない気持ちが残ったなら、それはたぶん、この話がちゃんと届いた証拠です。落ち着かないまま、いてくださったら、うれしいです。
先日、第二部(陽菜たちの話)を書き終えました。最後まで、誰も救われませんでした。彼女は自分が堕ちたことにすら気づかないままで、それを地獄と見るのは、たぶん読んでくださったあなただけです。
次は、また別の誰かの、引き返せなかった夜を書きます。よかったら、また共犯になりに来てください。
綴 依子