賛否あるのは承知で書きますが……「こういう人はこういう時たぶんこんな行動をとる。だからこう考えているはずだ」という、『ごく個人的な思い込みの集合体』が、小説の登場人物だと思います。
そして、そんな彼や彼女たちが動きやすいように(あるいは動きにくいように)、舞台を整えてあげると、物語が動き始めます。
そんなかんじで勝手に動き出した登場人物たちを記録するのが、小説を書く僕の役割だと思っています。
つまり一度動き始めた物語は、登場人物たちの考えや熱量で勝手に転がり初め、もう作者でも止められない状態になってしまうわけです。
そんな僕の作品たちは、読者さんの数が減ろうが増えようがお構い無しで、マイペースに我が道をどんどん進んでいってしまいます。
そのような状況について、最初は危機感や焦りを持っていましたが、最近はもはや完全に諦めつつあります。
「なぜこんな不器用なものしか作れないのか」と、いつも疑問ではありますが……。
しかし、「ちょっと不器用で変な子ほど可愛い」という僕の趣味嗜好に沿って育ってしまった彼や彼女のことを、僕は好きでたまりません。
長々と語りましたが……結局何が言いたいかというと、今不定期で連載しているどの作品もいずれ完結させたいとは思っています。
ただ……やらなくてはいけない事や、やりたい事が多過ぎて、「彼や彼女ら」の時間を取れないのが現状です。
僕の作品を待っていただけている優しい方がいらしゃったら、本当にすみません。
作品によると、長い時間かかるかもしれないですが……いつか彼らの物語に、できるだけ美しい句点を打とうと僕は思っています。
以上、そんな感じの懺悔か、あるいは言い訳を、夜中の変な時間に「雑感」としてしたためた次第です。