「時間が経って冷静な目で読み返すと…やばいね」
「もう少し整っていれば読みやすかったかもね。知らんけど」
「あんたは、スマホ+横向き文章が苦手だもんね!本編をザッと見て『文字がギチギチだね』という感想しかくれなかったしね」
「しゃーない。ネット文は見やすさと読む意欲は比例するものです」
「これが本を読みすぎた人の末路か」
「で、書き直すと」
「行き当たりばったりは、よろしくなかったわ」
「あなたの思いつきは楽しいから好きだよ。他の人がどうかは知らないけど」
「さっきから微妙に突き放している?予防線張るつもりで人を傷つけてんだよね」
「『あんたの苦しみを小説にしたい』とあれこれ訊かれた時、なにをするかヒヤヒヤした」
「ごめん」
「事情聴取の末、あんな毒気のない話になるなんて思わなかった。あと意外と反応があった」
「予想外だね」
「障害を妬む、普通になれない人たちを、努力しないでちゃんとできる人はどう思ったのか気になる」
「そこね。同情的なのか辛辣なのか知りたいね。そもそも読まれてないけど」
「文章が下手すぎるから」
「ほんとごめん」
「まあ、モデルや当事者を笑い者にしないでえらいと思う」
「もっと褒めろ」
「で、満足した?」
「いちおう走りきったから」
「そうかい」
「あんたも書けばいいのに。むしろあんたが書けばいいのに」
「……そんな気分じゃない」