なるべくリアルに、シミュレーション的なイメージで書いているのですが、どこまで忠実に再現するか、どこから切り落とすかが悩ましいところです。
簡単に書いて済ませられるところも、一通り現実だったらどうなのか調べられる限り調べているので、書くのに時間がかかってしまいます。調べ物に数時間費やして、一文しか進まず終わることもあります。そして調べたからには、細かく忠実に書きたくなってしまうのですが、そこは蛇足や駄文にならないように心がけています(いるつもりです・・・・・・)。結局は著者の勝手な葛藤と自己満足なのですが。
そして、忠実にしようとすればするほど、登場人物も増えますし(現時点でも小説と名乗るにはあり得ないくらい多いです)、その分読者の皆様にはわかりにくくなっていると思います。映画でも原作小説や実話の登場人物が何人かまとめられてたりしますし、観れる作品にするのに必要なことだと思います。一方、シン・ゴジラなんかは拙著に近く、なるべくリアルになるよう登場人物は必要なだけ細かく出しています。法律や専門用語も観客無視でガンガン出しています。シン・ゴジラも主要人物さえ押さえていれば、細かい人物や法律・専門用語を無視してもストーリの理解には基本問題ないですし、その辺のわからない点も含めてのリアリティを楽しむ(当然わかる人ならより深く楽しめる)作品だと思います。ごちゃごちゃ会議してるところも、わからなくても「なんか面倒くさい手続きがあるんだな」とか、その程度の理解で構わないと思います。小説なら映画やドラマのように解説役(医療ドラマでよくいる人)を設けなくても、文章で説明ができるのでその点は楽かも知れません。
目標としては、関係者や当事者が読んで「ツッコミどころはあるが、作品としては気にならない」という落とし所です。
ともかく、本作もそんなイメージでご笑覧頂けたら幸いです。