イラストはライス王子の愛竜、カプサイシング。
〜竜についての裏設定〜
騎竜の角の内側には、国旗の染め付けがされている。
発情期になると、「ギョエァー」と独特の啼き方をするようになり、気が荒く、仲間の竜に噛みついたりするようになるので、その声を発したら、竜騎士は首輪をはずして竜を解放する。
騎竜は一月〜一年で、また、もとの竜舎に、忠誠を誓った竜騎士のもとに帰ってくる。
繁殖は人の手からは完全に離れている。
きっと、ドラゴンハンターしか知らぬ竜の谷で、竜の子供はひっそりと母親と育つのだろう。
角に国旗の染め付けがある竜は、すでにどこかの国に属する竜であり、ドラゴンハンターは狙わず、また、捕まえても売買ができない決まりである。
竜の寿命ははっきりとわかっていないが、人より長い。
騎竜は己の死期を悟ると、夜中に「クオオオオン」と長く哀愁のこもった声で啼くようになる。竜騎士はその声を聞くと、騎竜の首輪をはずし、解放してやる。
夜の静寂に飛び立った騎竜は、二度と戻ってこない。
『救世の乙女は3人の王子に求愛される』
第6話「初めての竜の飛行」
https://kakuyomu.jp/works/822139836823262011/episodes/822139839511270675