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『春風のように』加筆しました。試し読みとしてもどうぞ!

『春風のように蜂蜜のように───奈良時代。優しい性格なのに女にそっけないから「薄氷の君」と呼ばれてる皇族から、あたしだけ極甘に愛されてます』
 https://kakuyomu.jp/works/2912051602772391842
 第五話「こんな事って信じられません。市歩き(デート)を誘われました」
 に、文章を追加しました。
 とくに見直してもらうほどでもないので……、この近況ノートに、加筆した文章を乗せておきます。
(リンクは第五話ではなく、先頭ページに飛びます)


      ●


「どけどけぇい!」

「平城宮におさめる牛だ!」

「ブモォォォォ────ッ!!」

 朱雀大路を、ドドド……、と砂埃をあげながら、首に紐をつけられた十頭ほどの牛と、庶民の男が数名、猛烈な勢いで走ってきた。

「危ない!」

 櫻城王(さくらぎおう)が、がばっと綿阿女(わたあめ)を抱きしめ、鼻息荒く走る牛からかばってくれた。たくましい胸の感触に、───きゅん───と綿阿女の胸がときめいた。

「朱雀大路で、牛をあんな速さで走らせるとは! 非常識な! 捨て置けぬ」

 櫻城王は近くを歩いていた男に鋭く目配せをした。男はうなずき、牛の群れのあとをダッと走りはじめた。

「安心して。部下に厳重注意させる。私たちの仕事は風紀の取り締まりだから。
 ……怪我はない?」

 櫻城王は抱きしめた腕をほどき、綿阿女の両肩に手をおいて、目をあわせて微笑んだ。

「ありません。あなた様が、守ってくださったから……」

 綿阿女は、顔を真っ赤にしながら、なんとかお礼を言えた。どうして、簡単なお礼を言うだけで、こんなに恥ずかしく、胸が苦しいのだろう?
 櫻城王の笑顔は、とても優しい。
 なにげない動作に気品がにじみ、全体から受ける印象が風雅だ。
 みとれてしまう……。

 ────優しい……。素敵だわ、櫻城王様……。

 トクン、トクン……。
 胸の鼓動は、落ち着きそうにない。


       ●


 以上です。胸キュンです(^_-)-☆

2件のコメント

  • おはようございます

    キュン! 朝からいただきました
    ごち❤
  • 歩さま

    おはようございます。
    朝から、キュン! をお届けできましたか。良かったです(≧▽≦)♡
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