キノイラツメ「おーっほっほっほ! ワタル、一生離さないわ。とこしへにあたくしを愛するのよ。浮気したら八つ裂きにしてやる。」
ワタル「キノイラツメ。愛が重いです。」
そう言いながら、ワタルは幸せに顔がにやけてしまうのを止められない。
もう十二歳の頃から、口づけしたいと願ってきた、愛しい人なのだ。
キノイラツメを自分の妻にできた幸運が、いまだに信じられない。
キノイラツメは、財力にまかせ、豪華な花嫁衣装を作らせた。唐風の意匠をいれ、本人が納得の花嫁衣装となり、それに身を包んだ結婚式の今日、おーっほっほっほ、とさかんに高笑いしている。
その幸せそうな顔を見て、また、ワタルもひしひしと幸せを感じ、
(……言われるまでもなく、一生、離しません。キノイラツメ。)
と胸のなかでつぶやく。
カスミ「おめでとう!」
オオカワ「おめでとう。」
キノイラツメ「ありがとぉぉぉーーーう!」
『遣唐使の恋』
「金輪奈落の章」
第十四話 特進
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