■概要
日課の散歩のついでに通っていた神社で、ある日一人の少女に出会う。少女は自らを神と名乗るが、神の威厳らしきものはどこにも見当たらない。一方、学校ではこっくりさんが流行っていた。神を名乗る少女は、それが一種の降霊術であり、安易に実行してはならないと警告する。少女の警告通り、こっくりさんが暴走してー
■世界観
現代。神様や信仰は形骸化し、事実上の死を遂げた。人々は自分の都合のためにおみくじや御守を買い、自分の都合のために祈る。それは神のための祈りではなく、人のための祈りであった。
■登場人物
〇人間くん
中学二年生。おばあちゃんの影響で近くの小山にある、今は誰も管理していない神社に通っている。
〇道祖神ちゃん
人間くんの信仰により現代によみがえる。見た目は美しい少女だが、しゃべり方はどこか古臭い。
■例えばこんな書き出し
人間くんはいつからかできた習慣ーさびれた神社へいつものように通っていた。家から近いこと、散歩を日課にしていたこともあり、特に深い理由はないがその神社ー今は誰も覚えていない神社でなんとなくお参りし、気が向けば簡単な掃除をしていた。おばあちゃんっ子だった影響もあるのだろうか、人間くんは今時珍しく神社に神様が宿っていることを信じていた。いや、本当に信じていたか定かではないが、神社を通じて、今は亡きおばあちゃんを忘れないようにしていたのかもしれない。おばあちゃんは神社へ来るたび「ここには神様が住んでいるから、神様が住みやすいようにしてあげないといけないよ」と言っていた。その日は夏にしては異様に涼しく、寒いくらいだった。いつものように神社へ向かい、簡単なお祈りを済ませると、後ろから声がしてー
■話の流れ
・人間くん、道祖神ちゃんに出会う
・学校でこっくりさんがはやる
・道祖神ちゃん警告
・案の定こっくりさんが暴走する
・道祖神ちゃんにしたがいこっくりさんが呼び出した悪い神様を撃退する
・学校平和になる、人間くんが異変を解決したことは誰も知らない