山谷麻也

熊の人的被害が後を絶たない 駆除を中心とした対策以外に有効打はないのだろうか 田舎育ちならではの視点で緊急提言

四国の過疎地。母親の介護をするためにＵ ターンした由紀子は、隣家に住む幼馴染みの和子に挨拶に行った。和子は生来の気難しい性格に拍車がかかっていた。精神不安と不眠に悩む和子は医療機…

連載『月めくりエッセー』の完結編 日めくりを絶賛して終わります

愛飲酒の銘柄を間違えたことから その夜の酒は思いもよらぬ展開に 岡目八目　一杯やれば 世の中 透け透け　かも

婿養子だった祖父が山野に分け入って拓いた家屋敷と田畑 祖父は長い間、一族の尊敬を集めるが戦後、その地位は揺らぎ始める 時代の流れに翻弄された、ある一家の現在

目に障害を負って治療家への道を選んだ主人公のその後。自宅近くで開業するも、それは新たな流転のはじまりだった。物語の舞台は前作（『街の記憶』）の都会から田舎へと、目まぐるしく転換す…

かつて郷土で「東洋一」と謳われた名所のその後 劣化を免れない橋 かたや大自然そのままの断崖絶壁と紅葉 皮肉にも運命は分かれた

月めくりエッセー　11月のテーマは麦 食卓であまり見かけなくなったが昔は庶民の主食だった それだけに数々のエピソードがある

編集者時代の失敗談 校正を軽んじてはいけません 今日に通じる教訓です

盲導犬・エヴァンは目の悪いおじいさんと暮らす ある日の午後、小学生がおじいさんの治療院にやってきた 小学生はエヴァンと楽しそうに遊ぶ その頃、学校と家庭では大騒ぎが起きていた 小…

都市再開発により消滅した街の鎮魂歌 そこで出会った人々との交流を描く

秋は夜長の季節 現代人を取り巻く環境は大きく変化し 昔なつかしい生活様式はすっかり影を ひそめた

犬に噛まれた経験を通して教育の大切さを考えてみました

弱視なので録音図書をよく聴く ボランティアさんのお陰で図書は充実している しかし、なかには首を傾げたくなるものも これは単に朗読者の責任ではない 時代の反映に過ぎないのではないか

新しいスターの出現で大相撲が盛り上がっている 白鵬時代さらには栃若時代から大相撲に親しんできた筆者は 今更のように年を取ったことを実感する

子どもたちの疑問は可能性の宝庫である しかし、日本の社会ではどこかで芽を摘んでしまってはいないだろうか ラジオの子ども電話相談を聴くたびに痛感する

台風が進化している 昔の台風と比べ、最近のそれは必ずしも自然災害と言えなくなってきた 筆者自身の体験談や関係者の証言を基にしたエッセー

盲導犬ユーザーとして初めて参加した阿波踊り 練習なしのぶっつけ本番 しかも大雨の洗礼 さて結末は

我が家の盲導犬が五年ぶりにきょうだいと再会した 積もる話もあったはずだが 二頭は人間に揉みくちゃにされてしまう

夏休みに水泳禁止区域で起きた出来事 ほろ苦い思い出のひとつである

関西の盲導犬訓練所に生まれた吾輩は 縁あって四国の鍼灸師の盲導犬となる のんびりした田舎に思えたが そこは一筋縄でいかぬ人間社会 毎日が驚きの連続だった

豊三は山仕事の帰り、道端に捨てられた女の赤ん坊を拾った。赤ん坊は体格の良い子供に育ち、力も強くなった。変わったところがあり、草鞋を履かず、裸足で歩いた。足の裏は石のように堅くなり…

あやふやな記憶をたどるルポの最終回 いろいろなことが補正され 最後に衝撃的な事実がつまびらかに

エッセー 妻が都会に住む子供たちと孫を訪ねた かつて一家が住んだ郊外の変容を聞き、開発が加速していることを実感する 都市化の進行を万人が歓迎しているわけではない 筆者は妻の留守中…

取材した長老はあやふやだった記憶を補正してくれた しかし　長老でさえ忘れていたものがあった

夏休みは自然の中に出かけましょう でも　そこには危険がいっぱい 経験的に「甘く見るな　恐れすぎるな」が大切と言えます

子供の頃に感じたパワースポット そこに祀られていたものが何だったか記憶があやふやだった ほかに訊きたいこともあって 村の長老を訪ねることにした

舞台は昭和40年頃の地方中学校 主人公の隆には密かに焦がれる女子生徒がいた 担任の誘導尋問に引っかかり、とっさに上げた好きな子の名前は別人だった 担任がバラしてしまったことから、…

先人の著作から、生まれ育った村にかつて温泉があったことを知る しかし、そこに記述されていた場所の名は初耳だった 少年時代のある体験が歴史のミステリーを解くカギを与えてくれた

孝介は姉の法事の準備で生家に帰宅した 隣家に住む姉の友人はすっかり老け込んでいた 手料理をご馳走になり　話はいつしか昔のある出来事に 所用を済ませ一日遅れて到着した妻の洋子 孝介…

無謀にも明治の文豪のパロディ版に挑み 就寝が遅くなって朝寝坊してしまった しきりに鳴く相棒の盲導犬・エヴァン 何を訴えているのか不可解だった

梅雨は憂鬱です いい思い出はありません しかし　ちょっと視点を変えて考えてみると　まんざらでもなさそうです

盲導犬・エヴァンが妻の育てたイチゴを収穫前に食べてしまった ユーザーとして情けなく思っていたところに 仲間の盲導犬の来訪があった 筆者はその盲導犬の取った行動で　あることに気付か…

ハルビンから引き揚げてきた一家が舐めた辛酸 母親の遺産を相続し　娘は母親の戦後が終わっていないことを痛感する 引揚者は容赦のない時代の波に洗われるのだった

かつての妖怪王国・四国に生き残っていた赤シャグマ 都会からUターンした主人公はある夜　目を覚ますと 赤い髪でおかっぱの女児が足元にいました 居候する女児　友達も押し掛け 主人公夫…

自らの特性を活かし 介護に保育にと社会貢献する赤シャグマ 時代の荒波は容赦なく彼女たちを襲った 果たして保育の現場では何が起きていたのか PARTⅡに続き　えぐり出される問題の数…

四国に現存する妖怪・赤シャグマ 個性派の７人にあるオファーが舞い込みます いったんは断ったものの 激動する時代は彼女たちを表舞台に引き出すのでした

認知症の姉がデパートのペーパー・クラフト展に行く約束をすっぽかした その後も姉の不可解な行動は続き、ついには行方不明に 果たして姉はどこへ―― また、なぜ見つからなかったのか そ…

主人公のＺはどこにでもいる一般中年女性 しかし　Ｚは夜ひとりになると ある欲望を抑えることができなかった

「こどもの日」は端午の節句を期限とする 昔は外飾りが目立ったが今では内飾りが中心 時代とともにあり様もかわってきた

妖怪王国・四国に現存する赤シャグマ 愛くるしい容貌とは裏腹に 騒動を起こし事件に巻き込まれるのだった

徳島の祖谷地方に伝わる　ある伝説にヒントを得たもの 初恋の人を救うための懸命の努力が思わぬ結果に

ドッグイヤーは本当なのか 半信半疑だった筆者は あることで納得する

父親の遺品を整理したら 住所録に見知らぬ名前が出てきた 訪ねてみると消滅寸前の村だった 父親とどんなつながりがあったのか 歴史の闇に一条の光が射す

かつて自作品の舞台となった消滅集落に 登場人物ならぬ登場動物・モグラを訪ねる 村からは都会に動物が流出していた 都会は簡単に食べ物が手に入り、動物天国だが いいことづくめではない…

相棒の盲導犬・エヴァンは優秀だが時々騒ぎも起こす 今回は食にまつわるトラブルのお話です

古い知り合いと会った 酒席で彼女は過去を語り始める 彼女は現在もまた幸福ではなかった すべてを話し　心の重荷を降ろした彼女は 主人公に肉体関係を求めてきた 何事もなく別れた数日後…

月がわりエッセーです １年間、連載予定です

Uターンを決心した私は、幼なじみの建築士に家の新築を依頼する。一家の期待をよそに、工事は遅々として進まなかった。しかし、建物が全貌を現し始め、驚きの連続だった。 落ちこぼれだった…

ずっと大切にしてきた「心のふるさと」を訪ねる旅 そこに待っていたものは——