水色です。
すっかり寒くなってきましたね……
どうか皆さん体調にはお気をつけ下さい。
私は季節の変わり目に必ず体調崩してしまう人間の一人です笑
新しく、少し毛色の違う短編を公開しました。
タイトルは『スミレの枯れる緯度』です。
かつてヨーロッパを震撼させた英雄、ナポレオン・ボナパルト。
彼が絶海の孤島セントヘレナに流され、死を迎えるまでの最後の5年間を描いた歴史・文芸小説です。
ただ、これは派手な歴史絵巻ではありません。
語り手は、最期まで彼に寄り添い、その身体を拭き、看取った第一執事(侍従)の青年マルシャン。
彼の目を通して、かつての「皇帝」がすべての栄光を剥ぎ取られ、ただの「一人の衰えゆく人間」へと還っていく、そのあまりに美しく、退廃的で、けれどどこか救いのある日々を切り取りました。
タイトルにもある「スミレ」は、当時のフランスでナポレオンを指す隠語でもありました。
なぜ、南緯16度の島ではスミレが枯れてしまうのか。
カビの生えた緑の壁紙、泥にまみれた白い寝間着、そして最後に水平線を染める「スミレ色」の夕闇……。
当時の色彩の対比にも、少しこだわって言葉を紡いでいます。
すこし静かで、胸にじんわりと残る短編です。
秋の夜長のお供に、ふらりと覗いていただけたら嬉しいです。
ご感想や「★」、いつでもお待ちしております!
それでは、作品ページでお会いしましょう。
https://kakuyomu.jp/works/11054822665759457188