私の拙い作品をいつも読んでくださる皆さま、心より御礼申し上げます。
おおよそ二年半前に書き始めた「カラベラの憂鬱」が1000話を超えました。毎日更新のため、1000日間毎日投稿し続けたことになります。
始めた頃には、自分でもここまで続くと思っていませんでしたし、飽き性の私にできるとも考えてもいませんでした。
作品が1万文字を超え、10万文字を超え、100万文字を超えました。ざっくりと平均的な文庫小説10冊分以上だそうです。
文章を書くきっかけに関しましては、拙作「僕と息子の1000日間」に記させていただきましたが、元来文章を書くことが嫌いではない、むしろ好きな私には書くこと自体は苦痛ではありませんでした。
アイデアなんていくらでも出てきましたし、脳内に映し出される映像を文章に変換してゆく作業はとても楽しかったのです。
自分で生み出したキャラクターが、いつの間にか個性を持ち、お話の中で勝手に動き始める感覚を初めて味わいました。
本当はもっと早くエンディングを迎えるはずが、書きたい事を端折りたくなくて一年を超え、二年を超え、ついに三年目に。自分自身に「終わる終わる詐欺かよ」と突っ込みたくなります。
きっと私の人生の中でこんなに長く物語を紡ぎ続ける事は二度とないでしょう(今の時点では)。だから、自分の好きなものをぜーーーんぶ入れたかったのです。
そういう意味で、私はいわゆる厨二病を患ったままの51歳で、好き勝手に誰かに配慮することもなく、自己満足のために書き続けてきたのだと思います。
それなのに、毎日ハートを付けてくださる読者さん、たまにいただけるスター。心が震えるようなレビューや感想など、すべてが私の宝物のように思えます。
実生活では娘は大学生から社会人に。息子は高校入学してから今日がまさに卒業式を迎えます。年齢とともに勤務先での職責も高まり、特にこの一年はハードなスケジュールをこなし続けたと思っています。
私にとって執筆というのはしばし厳しい現実世界から抜け出し想像の世界で羽を伸ばすような活動だったのです。
四百字詰め原稿用紙3枚分。おおよそ1200文字というのが自分が無理なく行える文字数だと認識し、書き続けました。1200文字で物語の区切りをつけて書くことを覚えました。これが多いのか少ないのか全く分かりませんが、私には最も合っていたように思います。
私などただの素人で、小説家になりたい!などという烏滸がましく高い目標があったわけではありません。
それでも、これだけの期間、文字数を継続して書き続けられました。
私よりもはるかに若く、脳みそも柔らかく、元気も体力もある小説家を目指す、皆様にお伝えしたいです。
あまり気張らずあなたの好きなことを書き続けてみてください。
誰かにウケようとして気を使わないでください。
短くてもいいから毎日書いてみてください。
そして最後に一番大事なことを。
お話を終わらせる事を意識してください。
作品というのは一部の例外を除いて完結して初めて作品になるのです。
めんどくさくなったら、「隕石が落ちてきて世界は消滅した」でも大丈夫です。必ず完結させてあげてください。
それがあなたの資産になるのです。
夢と希望にあふれるあなた達には、無限の未来が広がっています。そしてあなたを認めてくださる方がきっと現れます。
だから、諦めないで安心して書き続けてください。
小説を書くことはとても楽しい事なのですから!
2026年3月14日 息子の高校卒業式の日に。
蛟禍根