溝野重賀

　そこはどこにでもあるありふれた部活だった。 　名門でもなく伝説があるわけでもなく、普通の実力しかない小さな高校の演劇部だった。 　大会に本気で勝ちたいと言う人もいれば、楽しくで…

日和見主義の権化たる高瀬悠斗は「楽そうな部活」を探して演劇部に辿り着いた。 しかしそこは地獄の風景だった。 演出家と役者の「演技論バトル」。仲裁してなお油を注ぐ副部長。すぐに破壊…

　一話完結型の短編詩。その集まり。 　思うに、詩とは感情で、情景で、嘆きで、幸せで、後悔で、懺悔で、それでも心響くもので、 　そんな詩を書けたらいいなと思っています。

「悪ぃ、やっぱ別れない？」 　その一言で、私は捨てられた。 　五月のゴールデンウィーク、私は人生初の彼氏から一方的な別れを告げられた。 　途方に暮れて逃げ込んだ公園で出会ったのは…

誰かが演劇は「虚実を持って現実を化かす悪戯」と言った。 適当な文章を書いて日銭を稼ぐ25歳のフリーター、古賀賢人はある日、友人の有島舞桜から連絡をもらう。 それは再び芝居をやろう…

観劇帰りに考えたことです。 ただの備忘録。