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◯ 有頂天人生なり

今、小説を書くことが、すごく楽しい。

少し前までは苦しんでいたと思う。

カクヨムで同期たちが次々に書籍化して行く中、自分は目覚ましい成果を上げることもなく。

悔しさのあまり、拳を机に叩きつけたこともあった。

それよりもっと前、10年ほど前。

電撃大賞に本気で挑んだ2年間。

あの時も、わずかに天国を味わったものの、結局は受賞せず、苦しんだ。

それからずっと、もがき苦しんできた。

それはなぜか?

小説で稼ぎたい、稼がなければならない。

プロの作家になって、自分の作品を世に知らしめなければならない。

いつの間にか、そんな思いに縛られていた。

だから、僕はそれを捨てた。

気付いたら、手放していた。

4年前、プロおごくんの『あきらめ戦略』に書いてあった。

『べき論』を捨てれば楽になれると。

今ようやく、それが実行できた。

実現できた。

そして、初めて小説を書き始めた頃のように。

ピュアな気持ちで向き合っている。

あくまでも、僕が自分で読みたい作品を書く。

『エロマンガ先生』のムラマサちゃんが言っていたこと、我が執筆人生に大いなる影響を与えている。

さすが、神作品。

そして、あくまでも、俺が読みたい作品を書いて。

その結果として、読みたい人がいれば読んでくれれば良い。

小銭程度なら稼げるかもしれない。

エラてん氏の『ショボい起業』からもヒントを得た。

読んだその時、すぐにモノに出来なくても。

やがて、実る時が来る。

そう、時は満ちた。

いま、これだけは言える。

俺は幸せだ。










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