今、小説を書くことが、すごく楽しい。
少し前までは苦しんでいたと思う。
カクヨムで同期たちが次々に書籍化して行く中、自分は目覚ましい成果を上げることもなく。
悔しさのあまり、拳を机に叩きつけたこともあった。
それよりもっと前、10年ほど前。
電撃大賞に本気で挑んだ2年間。
あの時も、わずかに天国を味わったものの、結局は受賞せず、苦しんだ。
それからずっと、もがき苦しんできた。
それはなぜか?
小説で稼ぎたい、稼がなければならない。
プロの作家になって、自分の作品を世に知らしめなければならない。
いつの間にか、そんな思いに縛られていた。
だから、僕はそれを捨てた。
気付いたら、手放していた。
4年前、プロおごくんの『あきらめ戦略』に書いてあった。
『べき論』を捨てれば楽になれると。
今ようやく、それが実行できた。
実現できた。
そして、初めて小説を書き始めた頃のように。
ピュアな気持ちで向き合っている。
あくまでも、僕が自分で読みたい作品を書く。
『エロマンガ先生』のムラマサちゃんが言っていたこと、我が執筆人生に大いなる影響を与えている。
さすが、神作品。
そして、あくまでも、俺が読みたい作品を書いて。
その結果として、読みたい人がいれば読んでくれれば良い。
小銭程度なら稼げるかもしれない。
エラてん氏の『ショボい起業』からもヒントを得た。
読んだその時、すぐにモノに出来なくても。
やがて、実る時が来る。
そう、時は満ちた。
いま、これだけは言える。
俺は幸せだ。