あまり性欲のない男が陰でヒロインを奪うヤリ男に転生した
彼は思春期の真っただ中にいながら、あまり性欲がなかった。
いや、今も昔も、性欲に乏しかった。
そんな彼を心配した友人たちが、彼に色々とバイブルを授ける。
しかし、どれもあまりピンと来ない様子を見て、とびきり刺激が強いジャンルに触れされる。
それはいわゆる『ＮＴＲ系』だ。エロ作品の中でも、特に刺激が強い。
だから、性欲に乏しい彼でも、反応できるかと思ったけど……無理だった。
友人たちはがっかりとし、彼は自分が男として欠落しているのかもしれないと、少しショックを受けるが、とりあえずその晩は眠った。
そして、次の朝に目が覚めると――彼の身に、今までにない性反応が現れていた。
まさか、今さらバイブルたちの効果が出て来たのか？と思ったけど……違う。
彼は別の人物に魂が移っていた。
それは、彼が読まされた『ＮＴＲ系』のエロ漫画『そして、君は堕ちる』、通称『きみおち』において、ヒロインを陰で奪うヤリ男、金守 京吾（かねもり きょうご）だ。
つまりは、エロ漫画の竿役に転生していたのだ。
そして、彼は原作において京吾（自分）が奪うことになる、ヒロインの佐々岡 明美（ささおかあけみ）、また明美の幼馴染で、彼女と友達以上、恋人未満の関係にあるイケメン主人公（原作における）の一之瀬 碧人（いちのせ あおと）と出会う。
さらに、京吾とセ◯レ関係にあるギャルの牧野 柚子（まきの ゆず）とも。
これは性欲があまりない男が、エロ漫画世界の竿役となってしまい、葛藤しながら日々を送って行く物語である。
＊この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
また、この物語はフィクションです。
登場する人物・団体等は、一部を除いて架空の存在です。
あらかじめ、ご了承ください。