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本のすごい力

 僕はそんな多読家ではありません。

 大学生の時は、ラノベをそれなりに買って読みましたが。

 面白い本を読むと触発されて、すぐに自分でも書きたくなってしまう性分なので。

 けど、好きな図書館があって、それなりに本と触れ合って来ました。

 その中で、気付いたことがあります。

 僕たちって、必要な時に、必要な本に出会うんです。

 これは僕の経験として、間違いなく言えます。

 今から5、6年前。

 僕は2年間、本気で電撃大賞に挑んでいました。

 第22回では、応募した4作品とも、みんな1次選考を突破。

 そして、初めて2次選考の壁を通過するどころか、4次選考まで駒を進めることが出来ました。

 けど、第23回では、調子に乗ったせいか、応募した4作品とも、みんな1次落ちでした。

 そのさい、カクヨムに登録して、エッセイを書かせてもらいました(現在、削除済みです)。

 その時、僕は大好きな図書館に足を運びました。

 そして、失意の中、僕はとある本に出合いました。

『敗北者』 松山ケンイチ

 それは、大河ドラマ『平野清盛』が失敗に終わったこと、主演の松山ケンイチさんが、ご自身の方言で語る内容です。

 正に、その時の僕にぴったりでした。

 電撃大賞に夢に破れた敗北者でしたから。

 その本を読みながら、僕は何度も共感しました。

 そして、半分くらい読んだ所で、あえて本を閉じます。

「よし、がんばろう」

 と、前向きな気持ちになれました。

 それ以降も、僕は人生で道に迷った時、まるで道を照らしてくれるような本に出会って来ました。

 正直、本はマンガに比べると、娯楽として負けていると思います。

 マンガはストレスフリーで、スラスラと読めます。

 一方で、活字の本はもちろん面白いけど、やはり読むのに時間がかかるので。

 けどその分、出会った本はみんな宝物になると思います。

 そして、僕たちは、必要な時に、必要な本に出会う。

 まるで、リゼロのラインハルトみたいな力を持っているんです(笑)

 だから、みなさんも、本との出会いを大切にして下さい。

 僕も大切にします。



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