どうも、三葉 空です。
筆休めをしているこの時に、せっかくだから、ラノベについてもう１度考えてみようと思いました。
結構前から、今と昔じゃラノベ市場も本当に変わったなぁ～と思っていて。
いわゆる昨今のラノベ界で『ラブコメブーム』って言われているじゃないですか？
で、僕もカクヨムで主にラブコメ書きだから、勉強がてら本屋とかに行くと、過去には無かったような、ラブコメタイトルがずらっと並んでいるなと。
長文タイトルは昔からあったけど、今のラブコメはより日常のワンシーンを切り抜いて、それがメインタイトルに来るのが普通になっているなって。
１０年くらい前、僕がラノベを読み始めた頃ですけど。
その頃はラブコメというか、学園モノって『変な部活』が定番だったじゃないですか？
で、ラブコメも単なるイチャコラの前に、ちゃんとそれなりに作り上げた設定があって。
けど、読者は主人公とヒロインのイチャラブが読んでいて１番楽しいんですよ。
で、作者も主人公とヒロインのイチャラブが書いていて１番楽しいんですよ。
だから、設定はちゃんと作品として体裁を保つためにあるみたいな感じで。
けど、最近のラブコメ作品は、もうストレートに甘々な作品だらけじゃないですか？
前に『このラノ』を読んだ時もラブコメに変革が起きていると書いてあって。
舞台が『学園』から『日常』だったり『家庭内』だったりに変わって来ていると。
本当に些細な日常のワンシーンで、女の子にドキッとした部分を切り取って、クローズアップして、話を膨らませて行くっていう。
ひと昔前、ＭＦのラブコメというか、萌え作品が流行っていた頃。
それらの作品は、まあファンタジー系が多かったのもあるけど、ちゃんと設定があって。
けど、作者も読者も、結局は主人公とヒロインのイチャラブが１番楽しい。
それが１番のご褒美です。
だってラノベ読者の９割は男子で、みんな可愛い女子とイチャラブするのを妄想するのが好きじゃないですか？
『エロマンガ先生』の神野めぐみちゃん風に言えば『キモオタ小説』ってやつですよ（笑）
そう言われると、みんなカチンって来るかもしれないけど、俺はめぐみちゃんのおかげでひたすらに爆笑って感じですね。
確かに、ラノベってかっこいい作品もいっぱいありますよ。
『とある』とか『ＳＡＯ』とか『魔法科』とか（主に電撃っ）。
でも、世間一般からしたら、所詮は『キモオタ小説』なんですよ。
昔、高校の時にお世話になった先生が教えてくれたんですけど。
学問の世界にも、格差ってのがあって。
経済学よりも、数学の方が学問的には上なんですって。
まあ、何となく分かりますけど。
数学を極めている人とか、マジで天才って感じですからね。
で、小説の世界だと、純文学が至高で、芥川賞にノミネートされる作品は最高峰の扱いじゃないですか？
エンタメ系の直木賞もそうですけど。
そういった一般の作品に比べたら、ラノベってやっぱり格式が低いと言うか、低俗な扱いなんですよね。
けど、売れているのはラノベだろうし、実際に僕たちの生活に潤いを与えている率が高いのもラノベだと思うんですよ。
学問だって、数学よりも経済学の方が、人々の生活に大きな助けになっているだろうし。
数学は確かにすごいけど、やっぱり自己満の世界だったりするのかなって。
純文学も、もちろん素晴らしいし、面白い作品がたくさんあるけど、ある種の芸術を極めて大衆を無視しているから、売り上げが芳しくないだろうし。
まあ、何が言いたいかって言うと、キモオタ上等ってことですよ（笑）
俺もオタクだし、オタクって本当に気持ち悪いと思っています。
けど、気持ち悪いっていうのは、それだけ一生懸命なんですよ。
何かに一生懸命な奴って、アニオタに限らず、気持ち悪いじゃないですか？
スポーツに一生懸命打ち込むのだって、行き過ぎると気持ち悪いって周りから思われるだろうし。
けど、本人はすごく幸せなんですよ。
僕、昨今のラブコメ革命において、色々と溢れているより日常的と言うか、何だろうこの作品群、どう表現しようって思っていたら。
よく覗いているアニメ系のまとめサイトに、こう書いてあったんです。
『最近のラノベ、オタクの願望が丸出しｗｗｗ』
的なニュアンスでした。
僕はそれを見て、『あっ、その通りだ！（笑）』と思いました。
そうなんです。ご立派な設定も、結局は可愛いヒロインとイチャラブするための舞台装置というか、舞台背景みたいなもので。
わざわざそれを考えるのって、ぶっちゃけ面倒なんですよね。
けど、ラブコメ革命後の作品たちは、本当にもうストレートにヒロインとイチャラブするじゃないですか（笑）
本当に大した設定もない、ただ可愛い女の子と同居したり、付き合ったりって。
それがもう、最高だと思います。
僕もそういう作品をいっぱい書いていますし。
キモオタの願望丸出しって言われると、悔しいというか悲しいというか、怒りたくなっちゃうかもしれませんけど。
僕としては、ひたすらにウケるというか、その通りだよねって感じだし。
けど、そんな昨今のラブコメ作品が本当に楽しいし。
昨今、世間で働き方改革というか、脱力の流れじゃないですか？
ラノベ界も、どんどん脱力しているなって。
僕は良いことだと思います。
みんな『とある』とか『ＳＡＯ』とか『魔法科』みたいなすごくてカッコイイ作品を書いたり読んだりする必要はないんですよ。
もちろん、そのジャンルが好きなら全然良いですけど。
少し前に、ラノベ市場は飽和したとか、オワコンみたいに言われて。
俺も、そうなのかなって思っちゃったけど。
でも、やっぱりラノベにはまだまだ可能性があって、面白いと思います。
僕はこのノートを書くにあたって、ネットの記事やＹｏｕＴｕｂｅで過去にヒットしたラノベ作品を調べたりしたんです。
やっぱり、あの時に読んだ作品とか、レジェンドに触れると、やる気がみなぎって来ますね。
ラブコメのレジェンドと言えば、『俺ガイル』、『はがない』、『生存』、『とらドラ！』、『バカテス』などなど……
そういった過去のレジェンドをリスペクトしつつ、これから新しいラブコメ、ラノベ世界を切り開いて行くと楽しいのかなと思います。