僕は旅人というか、昔から色々な所を転々として生活していました。
そんな中でコンビニ3店舗で働き、それぞれ1年くらいで合計3年間くらい働いています。
で、ここ最近のエピソード。
三葉「公共料金はお会計を別にしますか?」
お客「えっ? 一緒で良いよ」
三葉「かしこまりましたー(このガキ、タメ口だと? 舐めやがって、シバくぞ)」
ピッ、ピッ、ピッ。
三葉「あざしたー」
で、翌日。
三葉「はー、やっと4連勤が終わったわ~。マジだるいわ~、ダウンした野郎早く戻って来いよな~」
とか愚痴を垂れつつ、ラーメン屋でメシを済ませ、行きつけのガソリンスタンドへ。
夜の時間はセルフなので、パパッと入れて。
それから、缶コーヒーを飲むのがルーティーン。
けど……
三葉(ん……?)
自販機のあるステーションにどこかで見おぼえのある人物がいると思ったら、
三葉(あいつ、あの時のクソガキじゃねーか。ざけんなよ、俺の癒しの時間にまで入ってくんじゃねーよ、カスが)
けど、何か様子がおかしい。
ガキ「あ、すみません。間違って、軽油じゃなくて、レギュラーを入れちゃって」
三葉(おいおい、マジかよ、こいつ。それメッチャお寒いぞ)
どうやら、クソガキは仕事帰りに営業車でガソスタに寄って、あろうことか入れるガソリンの油種を間違えたらしい。
しかも、一緒にいた先輩まで巻き添えだ。
俺はそんな奴に冷ややかな視線を一瞬だけ向けて、缶コーヒーを買うとサッと外に出た。
うん、相変わらず美味い。
それからまた中に入って缶を捨てる。
奴はまだウダウダとしている。
俺は外に出て、車に乗り込むとガソスタを後にした。
正直、ざまぁとはあまり思わなかった。
それより、俺も気を付けようと思った。
世の中は本当にバカばっかりだから。
自分が求めるレベルに賢い尊敬できる人はそうそういない。
けど、だからこそ、良い反面教師の宝庫だ。
そのことを肝に命じながら、俺は夜道のアクセルを踏んだ。