皆さんの夢は何でしょうか?
受賞? 書籍化? コミカライズやアニメ化でしょうか?
それらは過程で一攫千金を夢見ておられる方や、仕事を辞めて(仕事に就かず)小説家として生活するのが夢なんて人もおられるかもしれませんね。
私にも夢がありました。
批評をする前から、小説を書き始めるもっと前から抱いていた夢です。
それは「面白い=人気がある」という世界になることです。
皆さんは百も承知でしょうが、残念ながら「面白さ」と「人気」はイコールでは繋がりません。
これはどの業界でもそうではあるのですが、ことweb小説サイト界隈では「歪」の一言に尽きます。改めて言うまでもありませんよね。
私は、これが正されて欲しいと10年ほど前から感じておりました。
しかしこれも当然のことですが、正されるわけなんてありません。
これは現在の構造そのものを変えない限り変わりません。カクヨムは決算報告で方針転換を表明しましたが、まだ具体性には乏しく、期待は難しいと思っています。
企業という巨大な力でもそうなのですから、1個人がどれだけ願っても無力です。
しかし、それでも私は願わずにはおれませんでした。
そして無意味だと知りつつ、それでも私の夢へと近づくために何かができないかと考えておりました。
それが「批評」です。
過大な自己評価かもしれませんが、私は「それなりには作品を見る目がある」と自負しております。
「面白さ」には読み手の趣向などがあり絶対的なものはありませんが、「面白くない原因」についてなら「それを話し、伝えることができるのではないか」と思っていました。
作品を評価し、問題点を指摘することで「作者の実力」「作品の質向上」に繋がればと考えていました。
★などとは違う「別の評価軸」を見せることで、「読者の作品を見る目」も養われるのではとも考えていました。
そしてこの運動が広まっていけば、いずれは……などとも考えてしまっていました。
しかし現実は、そんなことは不可能です。
全くの無意味とは考えておりませんが「面白い=人気がある」を目標として考えたなら、砂漠を1人で開墾しようとするくらい無謀でしょう。できるわけがありません。
それでも「結果ではなく過程に意味がある」「届くかどうかではなく、目指すかどうかだ」という思想の元、私は批評を書いてきました。
ですが先のトラブルを切っ掛けに、少し考えさせられましたね。
「絶対に届くことのない夢に、そこまでする意味があるのか?」と。
言うまでもないかとは思いますが、批評を書くことは大変です。
多くの時間を使いますし、体力も精神力も削ります。
それに加え、参加者とのやり取りでも同様のコストがかかります。先のトラブルのようなものだけでなく「円満なコミュニケーションだとしても」です。
さらにトラブルなどが発生した場合には、支払う時間的・精神的コストは爆増します。
おまけにアカBANなどのリスクも出てきます。
私はカクヨムにアカウントを作って2年半ほどですが、その間に何度か「アカBANされるかも」と感じたことがありました。今回もその1つです。
幸いアカウントはまだ無事ですが……言うまでもなく、それらは全て「批評関係」です。小説だけを書いていたなら、そんなリスクはありません。
そして先日「さらに大きなリスクがあった」と気付きました。
今回私とトラブルに発展した方は「コンテスト受賞」「書籍化が決定している」という前提があります。
私はその作品に対して「私は絶対に面白くないと断言できる」と評しました。
ここからは「仮定の話」になるのですが……。
もし、相手の方が私の評価に傷ついて「もう書けない」なんて言ってしまったら……?
もし、出版社がそれを受けて「私へ損害賠償請求」をしてきたら……。
仮定ではありますが、恐ろしい話ですね。
決して可能性は高くはないとは思いますが、それでも「絶対にあり得ない」とも思えません。心配のしすぎかもしれませんがね。
もしかしたら今、訴訟準備の最中かも……。
さて、話を戻しまして……私はこの数日「これだけのコストを支払い、想定以上のリスクまで背負って、それでも絶対に叶わない夢を目指す価値は本当にあるのか?」と考えてきました。
結論を申し上げますと「そんなもの、あるわけない」ですね。
まともな思考能力がある方なら、きっと同じ結論となると思います。
しかし私は「それでも」と思ってしまうんですよねぇ。元々、私は損得の概念が希薄ですので。
それにこんなことで批評を辞めてしまうのは悔しいですしカッコ悪いじゃないですか。
私は頭が悪く、意地っ張りでもありますので。
しかし、そんな私ですら「辞めようか」と本気で考えております。未だに結論は出ていません。
それほど今回の一件は「批評を書くことの無意味さと虚しさ」を私に与えました。
グダグダと結論も出ない話をしてきましたが……皆さんには夢がありますか?
目指されるのであれば、コストとリスクの少ない夢の方が良いですね。実現の可能性があるならなお良しです。
私のような「無益なのに、コストとリスクばかりデカイ夢」なんて追われないことを願います。
ま、リスクに関しては「私が短気なのが一番の問題」なんですがね。