ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
『まいにち猫弁。』は、
大事件も、大逆転も、世界を変える奇跡も起きないお話でした。
でも、
・ちゃんと朝が来て
・ちゃんと火を入れて
・ちゃんと誰かが食べてくれる
そんな「当たり前」が、
実は一番むずかしくて、一番尊いんじゃないか。
そのことを、猫屋の日々を書きながら、作者自身が何度も思い出しました。
猫さんは多くを語りません。
ベスも、いつも前向きなわけじゃありません。
それでも二人は、
今日を作って、終わらせて、また明日を迎えます。
物語は終わりましたが、
猫屋はきっと明日も開いています。
読者のみなさんがページを閉じたあとも、
忠生のどこかで、
静かに湯気を立てているはずです。
だからこれは、
「おしまい」ではなく、
「今日もやってます」の物語でした。
猫屋よ、永遠に。
まいにち猫弁、永遠に。
そして、
この物語を読んでくれたあなたの毎日にも、
小さな“ちゃんとした一日”がありますように。
——べすこ