※はじめに
今回の近況ノートは、創作論もしくはこの近況ノートを書いた人(私)に興味がある人以外たぶん面白くないノートです。
おちダン!とゴリモノの両方にストックがあり、少し余裕が出来ましたので、メルカリで買ったけど分厚くて放置していた『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』を読んでいる途中です。
せっかくなので、感想としてまとめてブログのネタにさせてもらおうと思っており、そのプロトタイプとして近況ノートにメモメモします。
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◇ 本の紹介
『SAVE THE CATの法則』というのは、ブレイク・スナイダーという人が書いた脚本術の本です。これを、物語全体に応用した指導書がジェシカ・ブロディ著『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』です。訳書って若干くせがあるので読みづらさもあるんですが、小説のプロットを学ぶ上では避けて通れない有名な本らしいです。
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◇ イントロダクション(まえがき)を読んで
おそらく、実践的であると同時に実践が難しい本であろうと思いました。でも、面白そうです。
この本が「物語の聖なる三位一体」と呼ぶのは、プロット、構成、キャラクターの変容であり、書籍化を目指すうえで必要な要素です。一方、長期連載が続くWEB小説においても、この三位一体を意識することで、読者を飽きさせないストーリー展開が可能となるかなと感じました。
面白くない(感じない)本って、この段階で読む気なくすので、読めそうです。
せっかくなので、『ゴリモノ』を想像しながら読んでいこうと思います。
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◇第一章『気になる主人公とは? 語るに値するヒーローの条件』を読んで
※この本は、主人公=ヒーロー(性別不問)と定義しています
難しい、いや、難しいなぁ。17ページなんですが、要約するのが非常に難しいです。
私が現在、理解している範囲で言うと、主人公というのは大きな問題を抱えており、その解決のために必要なものを追って物語を駆け抜け(Aパート)、本当に必要なものを見つけ(Bパート)、変容して終わる、というものらしいです。
あと、複数視点の場合、最初の視点を担う人が主人公だということで、大いに冷や汗をかきました。一番最初に出てきた人、聖教皇(;^_^A
まぁプロローグは除外して考えると、アルフェリムが最初の視点なので、ギリセーフですね。
第一章の終わりに、課題が載っていたので解いてみましょう。ヒーローはアルフェリムということで。(私としては違和感があります。ヒロインと呼びたい・笑)
・他の登場人物よりも大きく変化するか?
NO。おそらく、ウヌ・キオラスのほうが精神面での成長は大きい
・抱える問題は具体的か?
迷いながらのYES。王国全体の問題として見るなら。個人の課題は旅の途中で明らかになりそう
・その問題解決のために、ヒーローが変わらないと大変なことになる?
YES。なんとか強くなって目的を達成してもらわないと人類が滅びるので、これはYESと答えていいでしょう
・そのゴールは手に取れるような具体的なもの?
YES。原初のアルカンシェル、エリストル鉱山、(未知の)エネルギー源、という形あるもの。
・ヒーローとゴールの間に、邪魔するものはある?
YES。わんさかあるよ。自然環境とか貴族のおっさん連中とか
・本当に必要なもの(普遍的な教訓)は誰が聞いても分かるものか?
YES。下の教訓のうち8つぐらいは背負っていそう……がんばれ。
【Tips この本が言うところの教訓】
・赦し
・愛
・受容
・信念
・恐れ
・信頼
・生き残る
・無私
・責任
・罪滅ぼし
NOと迷いながらのYESがある時点であかんのちゃうか、と思いました。最初と最後の落差(変容)が大きいという点で、ひょっとすると主人公にふさわしいのはウヌ・キオラスだったのかもしれませんが、たぶんお読みの方はもうお気づきだと思います。
私のストーリーは、主人公の陰に真の主人公がいることが少なくなく、ウヌ・キオラスは間違いなくそのパターン。
と、書き始めてだいぶ経ってから作者も気付いた感じなので、この点がプロットきちんと組めてなかった反省点だと思います。
いちおうこの本は、プロットあり派・なし派、どちらにも通用する内容だと主張していることを申し添えます。
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◇ 余談
『ゴリモノ』がついに30万文字を超えました。
長けりゃいいってもんではありませんが、人生初の長編小説がここまで育ってくれて、私は嬉しく思います。
また、この段階で、新たな悟り(?)を得たように思います。
改めまして、読者の皆さんにお礼を申し上げます。