お久しぶりです、湊マチです。
本日より、連載完結から少しのインターバルを挟みまして、『デリート・キーの死体』シーズン2の連載を開始しました。
前作で、主人公の真壁瑞希は「タイムラインの墓守」として、デジタルに残された人間の醜いログをデリートし、最後には自分自身の自意識さえも切り離して歩き出しました。
しかし、物語はそこで終わりませんでした。
消したはずのログは、サーバーの塵となってネットの海を漂い、誰かの歪んだ欲望と結びついて、再び「亡霊」として蘇ります。
シーズン2のテーマは「残滓(ざんし)の檻」。
デジタル遺品を整理するのではなく、残されたデータによって「生者がいかに自分を正当化しようとしているか」という泥沼を解体していく群像劇になります。
「個人の自意識」と「集団の空気」が擦り切れる音を、より鮮明に、より冷徹に描いていきたいと考えています。
「画面の向こう側の通知を切り、タイムラインから一歩外へ踏み出した彼女」が、今度はどんな地獄を覗き込むのか。
第1話『死者からの連投(スレッド)』、ぜひお読みください。
人間は、死んでもなお支配を止めないようです。