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句集をつくろう

2020年からInstagramで一枚の写真とともに投句するという活動をしてきた。
それ以前から時折つくり散らかしてはいたのだけど、あのノートに数句、スマホのメモ帳に数句、というようにいざ編纂しようとなるとかき集めることに多大な時間を割かなければならない現状に、度々投げ出してきた経緯からSNSのアカウントをひとつ俳句用の記録の場として、主に自分が追跡しやすいようにつくった。それら写真と共に発表した句は不定期な日記替わりとなり今も続いている。
それからまた私は平安貴族もたしなんだという「連歌」なるものに参加しだした。
とある連歌会(といっても私が入会当時二人のみの、消える寸前の態をなしていた)で、毎年奈良の率川神社の三枝祭に奉納するために一年かけて三十六歌仙を詠みはじめた。
そもそもの経緯を書くと、その連歌会に入会するまではかなりの躊躇があった。
なぜなら、名門同人誌「ホトトギス」を含めたいくつかの会に、入会しては退会するという不義理を重ねていたからだ。
なぜか、というか、いつだって私は団体行動が至極苦手な質であった。定められたルールやテーマに妙に拒絶反応を起こして足がすくむのだった。いや、この場合は手が止まるという方がいいか。
とにかく、句会というものになじむことが出来ない以上、連歌と言うさらに式目(ルールのことだ)が厳しい歌詠みに参加できるはずもないと思っていたのだ。
が、考えが変わった。
連歌会を主催していた人が北関東の神社に転職したため、連歌会を含めた彼主催の会(これには茶会、古事記研究会など複数あり、私は古事記の会に所属していた)が一瞬にして閉鎖されたのだった。縁と時はタイミングを逃すべきではないと思わせた。つまり後悔した。
彼が北関東の神社で凄まじいいじめにあって関西に戻って来た時、迷わず連歌会に入会した心の経緯はかくのごとくである。
前置きが長くなった。
その連歌会においては採用されない没連歌、つまりオーディションには落ちたがなんとか日の目を見せてやりたい者たちが大量に発生する。それらの句たちも句集で舞台にだしてやるべきだろう。

一冊目の句集は300句ほど編纂するつもりだ。
おそらく来年の夏になると思う。
これは一応の決意表明としておこう。

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