『アッシュと11人の家族』今週は、
317 見失った存在意義
【第12章 平和の使者】
318 来臨・白いガーディアン
319 伸ばした手は届かないまま
320 援軍
321 バリアと必中魔法①
322 バリアと必中魔法②
323 マザーの弱点
上記の通り投稿しております。
ついに『アッシュと11人の家族』最終章に突入しました。ガーディアンの司令塔マザーとの決戦です。
援軍にはあのアイザックとパルメ。第3の敵襲来でかつての敵と共闘する演出、正直大大大好きです。
戦いの行く末はもちろん、アッシュとアイザックのやり取りにもぜひご注目ください!
なんだか最近不安になることを見かけるので、それについてつらつら語っていこうかなと思います。
なにを見て不安に思ったかというと……
「令和っ子、8時10分前を8時9分と解釈」
「中高生の間でラ◯ン風の小説流行ってる」
「AIで小説書く人増加」
こんな感じ。
まあ一番上の解釈違いなんて、当事者じゃなければ、あははおもしろいねー確かにね、で済ましてもいいんだけど。
でもちょっと怖いよね。じゃあ「10分前行動ね」は通じないんだね。「10分の余裕を持って行動してね」って言わないと。
こういう私たち大人にとっての暗黙ルールというか、社会的通念というか、行間(空気)を読めというのはもう通用しなくて。これからの人たちは書いてある文章きっちりしか読み取らないってことなんだ。
だからもしかしたら、当然通じるだろうと思って書いてることが、まったく伝わってない、もしくは意図しない方向に伝わってる可能性が出てくる。
これってやっぱり物書きにとっては怖いことだよね。
心理描写なんて0から10まで書かないから。主人公がこの時どうしてこう言ったのかとか、なぜ悲しかったのかとか、想像もしないまま読み進めてしまうのだろうか。
そうすると作品を好きになってくれる理由は「表紙の絵がかっこよかったから」とか「ヒロインのためなら死ねるってセリフでビッグラブ感じたから」とかになってしまうんだろうか。
なんて。なんて。
ついネガティブな想像が捗ってしまうのです。
ここまでは物書きだけの憂いでね、世界にとっちゃどうでもいいと言えばどうでもいいんでしょうけど。
だけどライ◯風の短文しか読めない。そもそもAIに任せて文章能力がない。ってなってくると、社会的問題に発展すると思うのです。
アメリカの研究だったでしょうか。よく本を読む人とそうでない人に顔写真を見せて、写真の人物の感情を読み取るって実験をおこなったそうです。
結果は本をよく読む人のほうが正解率が高かったそうです。つまり読書家は想像力や理解力に富むということ。
これからどんどん本を読む機会や、AIに任せて自分で考える機会が減っていくと、相手の気持ちがわからない人間であふれ返り、小さな衝突が多発していくんじゃないかって思うんですよね。
下手をすると、今までは察する力で回避できていた交通事故も避けられなくなり、命を落とす危険も高まるかもしれません。
だいたい現代社会人、相手の顔見てないですよね。いっしょに遊んでるのにずっとスマホいじってて。道歩く時もうつむいてて。
安全上危ないってこともあるけど、単純にもったいないなって思う。今は今しかないのに。明日も会えるとは限らないのに。
人間と関わらないわけにはいかないから、生きていく上でも本を読んだり自分で考えたりすることは、とても大事なことだと思います。
全部電子化してもいいから、本はなくしちゃいけない。私が物書きの端くれだからかもしれないけど、強くそう思います。
では今回はここまでです。長々とおつき合い頂きありがとうございます!
次回の近況ノート更新は《8月2日》です。
それでは良い週末を。