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【真夜中の創作話#15】書きやすいキャラ 書きにくいキャラ

『アッシュと11人の家族』今週は、
217話 遭遇・双子の鬼人族①
218話 遭遇・双子の鬼人族②
219話 遭遇・双子の鬼人族③
220話 奮い起こせ勇気①
221話 奮い起こせ勇気②
222話 奮い起こせ勇気③
223話 もう心配はいらない①
上記の通り投稿しております。
新たなセイバー団との遭遇!交戦!楽しんでもらえてましたら幸いです。


さて今回は、書きやすいキャラと書きにくいキャラを『アッシュ』から例に挙げてお話していきたいと思います。
まず書きやすいキャラとはどういうものかと言いますと、動かしやすいキャラかと思います。

それを踏まえまして、書きやすいキャラは――。
アッシュ(おバカ元気っ子ボケ担当)、ノア(真面目ツッコミ担当)、リロ(おっさんキャラ)あたりですね。

アッシュのように元気なキャラはとにかく喋ってくれますし、行動に出るのも早いので、物語をぽんぽん動かしてくれて助かります。
また突拍子もないことを仕出かしてピンチに陥ったり問題を持ち込んだりと、物語の「転」を引き起こしやすいのも良いところです。
さらにおバカなので、「◯◯ってなに?」と彼女の無知さを通し、読者さんに向けて世界設定を説明しやすいところも本当に重宝するキャラです。

『エラゴン』(クリストファー・パオリーニ著/静山社)がこれの良い例で、主人公のエラゴンが語り部で博識なブロムに少年らしく「あれはなに?」「これはどういう意味?」と少々うるさいくらい質問しまくります。
エラゴンの好奇心旺盛で無邪気な性格を表現すると同時に、世界観の説明もできる大事なキャラクター性なのですよね。


これに対し、博識なキャラクターの存在は重要です。そういう意味でもノアは本当にいてくれて助かるキャラであり、アッシュのボケを処理するツッコミ担当として動かしやすいキャラです。
メタ的に言ってしまうと、ノアを武器マニアにしたのは、武器の説明・描写をしたかったからです。
さらにアッシュのおバカさ加減に辟易とする読者さんも中にはいるかもしれません。そんな時、ノアのようなキャラがツッコミとして指摘することで溜飲を下げられ、笑いに変えられる効果も期待できます。
アッシュ(無知ボケ)とノア(博識ツッコミ)はニコイチの存在ですね。物語を動かすためにも、同様のキャラクターを一組は配置したいところです。


最後にリロ。
こちらは完全に私の好みです。おっさんキャラが好きなので、書いていて楽しくて動かしやすいということで。言うなればマスコット的存在(え)


次に書きにくいキャラですが。
これは圧倒的ハイジでした。キャラ設定失敗したかと思うほど、彼を動かすのは苦戦しました。

まず喋らない。無口な性格というのは小説において致命的です。漫画でしたらコマの中に入ってさえいれば存在を確認できますが、小説だと喋らない=存在消滅となってしまいますからね……。
さらに無表情でリアクションも薄いとなると、もうただのアッシュの背後霊ですよ(笑)
そうはさせないために、ハイジのセリフや描写は特に意識して入れるようにしていました。

でもね、ハイジは無口だから良いんですよ。
だからこそ胸のうちをこぼした時の印象強さとか、魔法詠唱する時のかっこよさとかが、何倍もふくらんでいると思います。
それに彼は狼人族。無口無表情でもしっぽや耳が動いて、感情を表しているんです。このギャップが良いんですよ。


他にはアイリス少将さんも少し書きにくさがあります。
彼女のように賢くて真面目過ぎると、なにも言わなくても察したり、行動する前に思考を挟んで結局やめてしまう、という感じで物語に波風を立たせにくいのですよね。
今回はサブキャラなので特に印象が薄くなってしまってるかなと思います。
アイリス少将のような人には、セシルくんみたいにお調子者の勢いでずかずか踏み込み、心を引き出し、問題に巻き込んでくれる人がいると良いですね。


さて今回はここまでにします。やっぱり書きやすいキャラ、書きにくいキャラって皆さんそれぞれ違うのでしょうか。ちょっと気になります。
では長々とおつき合い頂きありがとうございます!
次回の近況ノート更新は《4月26日》です!
それでは良い週末を。

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