人間関係のトラブルって、結局のところ「バウンダリー(目に見えない境界線)」を巡る攻防だと思っています。
パワハラ、セクハラ、カスハラ、毒親、DV……etc.
明確に「境界線を越えられた」と周囲に認められるケースは、それはそれで最悪です。
でも、明確にそうと言い切れない、言い切ってもらえないことのほうが、世の中めちゃくちゃ多いと思うんです。
だから、みんなモヤモヤしたり、イライラしたり、クヨクヨしてしまう。
最近は「こうやってバウンダリーを引きましょう」と教えてくれる本も増えてきました。
でも、現実って自己認識だけじゃ変わらないですよね。
自分の側できっちり線を引いたって、相手がズカズカ踏み越えてきたら?
「NO」が聞こえない相手だったら?
だからみんな多かれ少なかれ、悩んだり、ストレスを溜めてしまうんじゃないかな。
「こうすればいいんです」
「こうしましょう」
そんな親切なアドバイスで問題解決するほど、世界は甘くない。
じゃあ、割り切れない思いや気持ちを抱えたまま、「これが現実」って諦めるしかないのだろうか?
そういうことを「物語」にしたくて、この作品を書きました。
「ヒトコワ」だけど、「ヒトコワ」のまま終わりたくない。
そう思いながら、最後に〈ある仕掛け〉を用意してみました。
(仕掛け自体は何層かかかってるんですが、最後のが一番派手なやつです......)
そんな「境界線の結末」を、ぜひ見届けてもらえたら嬉しいです。