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トリさんのお知らせ聞いて、驚いた。

トリさんのお知らせ聞いて、驚いた。

20252年12月05日付けのこれ。
『「カクヨムコンテスト11」では、適切ではない部門に応募している作品を運営がコンテストランキングから除外する対応を行います。』

主に対象とする部門、該当する作品は、
・恋愛・溺愛部門、ライト文芸部門
 >>女性読者が楽しみづらいと判断される作品(男性向け恋愛作品など)

・現代アクション・異能バトル部門
 >>「現代ダンジョン」系の作品

・異世界ファンタジー【女性主人公】部門
 >>男性主人公の作品

このルール、どうやって、運用するんだろう? というのが、正直な感想です。
カクヨムコンの応募作品数は、長編だけでも1万作を超えるはず。
全部を公正、正確にチェックするのは不可能ではと思います。

さらに、ランキング除外ですから、12月8日(月)以後に、順次に適用すると思うのですが、連載途中の作品をどうやって判定するのだろうと?

とくに、連載開始時点では、判断がつかない作品は、かなりの数あるはず。

たとえ話でいうと、「竹取物語」。
もしも連載をリアタイで追えるとしたら…… 主人公がかぐや姫と判定できるでしょうか? 終盤まで、まともにセリフもないし、引きこもりだし。謎の活躍を繰り広げるのは、貴公子ズの方です。男子主人公作品にカテゴライズされる可能性はあると思います。
で、かぐや姫の正体が―― ネタバレですが、地球外知的生命体です。異常な成長スピードとか伏線はあるんですけど、「竹取物語」がSFだとは、連載途中ではわからないですよね?

同様に、「源氏物語」もあぶない。
私は、源氏物語は、多人数型の女子主人公作品にカテゴライズ可能と理解しています。女性向け作品に分類できますよね? という話は、「小麦粉を主成分とする生地に餡を入れて、円形に焼いた和菓子」をどう呼称するか? に近い宗教論争が始まってしまう気がするのです。しかも連載途中で判定は困難すぎる。
あ、私は「今川焼」か「御座候」と購入した店舗に合わせて呼んでいます。


で、「現代ダンジョン」系の作品 というのが、最もカテゴライズに困ると思いませんか?

もしかしてカクヨム運営チーム内には、「現代ダンジョン作品」とは、何か? に、明確なコンセンサスがあるのかもしれないけど、読者や作者に伝わっているのでしょうか? 「系」って付いているので、単純に「ダンジョン」という文字列が作中にある/なし で、分けているのじゃなさそう?

ダンジョンって、地下迷宮のことですよね?
これ、ラビリンスって文字列に置き換えたら、セーフなの?

もっと言うと、現代のダンジョンって、大阪の梅田地下街や、名古屋の名駅地下街のことじゃないのかと? あと、地下がダメなら、横浜駅や京都駅みたいな巨大構造物にモンスターの出現ポイントを設定したら、OKなの?


それとも、「系」とついているから、もっと広い意味で、『「現代ダンジョン」系の作品』を捉えているのでしょうか?
でも、参考作品に異世界と現代を往還する作品が挙がっているから、異世界要素全部ダメではないような?

で、Xのトリさんのポスト。バズっているけど、歓迎ムードなのが怖い。

ランキング上位にいる作品の中には、確かにトリさんが問題視するような明確なカテエラ作品もあるかもしれません。
でも、そんなに多くはないはず。
だったら、「トリさんの責任において個別に対応する」でも、良かったんじゃないかと思うのです。こんな風に花火を打ち上げたら…… わかりますよね?

ランク下位にいる作者勢から見たら、上位作品がカテエラ判定になれば……
ランキング除外 or ★リセット の非常に強力な措置が発動します。

……ざまぁっっ!

って思う人が少なからず出るはず。
ランキングは人の心を壊しますから。

ヒット作不足による収益限界悪化からの赤字転落に悩んでいるのは、わかるのですが、問題はたぶんそこじゃないです。

コロナ巣ごもり期以後に星インフレが起きて、星を代価に暇つぶし需要を満たす場所になったことが、原因なのじゃないかと思うのです。
読者選考がありますから、作者はどうしても星が欲しい ← 読者は星を投げることでお支払いを済ませてしまうのです。
なので、書籍化しても売れない。書籍化する頃には、読者はもう他の作品を読んでいます。


そう考えると……
カテエラ作品を連載途中からランキング除外しますってお話は、ヤバい気がします。
連載途中でもカテエラ判定を受けない定型的な作品や、どんでん返し要素のない安全な作品に、作者が偏るって思いませんか? 誰だって、ざまぁされるのは、嫌ですからね。


あと、いちばんダメなのが…… ネット小説界隈が荒れそう。


蛇足ですけど――

こんなことよりも、初期加速がすべてのランキングの仕組みを見直した方が良い気がします。
継続的に読者をキープしている作品を評価した方が、書籍化には向いているはずと思います。例えば、5万文字ごとに追加の星を入れるシステムを導入するとか?

1件のコメント

  • 「竹取物語」の主人公が、5人の貴公子ズではないのか? 男子主人公作品じゃないのか? って解釈があり得る可能性について、朝起きたら気づいた。

    ガンダムWとキャラの構成が同じだ。
    ・5人のぶっ飛んだ貴公子ズと5爺ズと、もっとヤバいお姫様
    ・お姫様も第1話で地球に降下
    ・姫が言うモノを持ってくる代わりに、5人の貴公子ズがガンダムでやってくる
    ・前半は貴公子ズの物語に見えるが、後半はお姫様が目立ってくる。
    うん。似てる。
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