【魔女と眷属未満のボン・ヴォヤージュ】
一人でいたい。でも同じくらい誰かと繋がりたい──。
≪はじめに≫
あなたはこの小説で、恋愛に興味がなく、酒や煙草に溺れることも出来ず、あまりにも冷静──故に誤解され、誰にも理解されずにただ一人孤独に生きる魔女になれるだろう。
またあなたはこの小説で、一方的な愛を捧げたいにも関わらず、正式な眷属になれないまま、自分の不甲斐なさに苦しむ眷属未満になれるだろう。
彼らの旅は過酷で残酷──助けたい相手を助けられず、生きて欲しい相手に死なれ、殺すつもりはないのに殺さざるを得なくなり、分かり合いたいのにいつまでも距離を感じる──それでも生きていくのは簡単には死ねないから。
けれどもその旅路には美しい景色が広がり、心温まる瞬間がある。
生きる目的や意味とは成功することなのか、特別な存在になることなのか、答えはこの旅路の終わりにある。
どうか欠落した二人がそれでも一生懸命に生きる姿を見てあげて欲しい。
そして今度はあなたの番だ。読み終わった後、きっと自分の人生を生きたくなる──。