SNSが隆盛を極め何年か経つ。その間たくさんの人をフォローし、交流し、継続的にそれぞれの人生を俯瞰することができるようになった。観測は捗り、因果応報が見えてくる中で目につくのは成功譚とは真逆の物語が多い。いや多いという言葉以上の数多である。ただ負のデータをどれだけたくさん集めたとしても成への役に立つかは疑問である。当然反面教師にし、情報をひっくり返すのだが物事はそんなに単純ではない。だからと言って観測し統計を取ることに意味がないわけではない。他者の失敗は必ず教訓になる。必ず手に入る能力もある。それは敗北を見抜けるようになることだ。失敗することの予言は人の役には立たない。危機への忠告は相手にはノイズでしかなく不快にこそすれども救援にはなら図、ただ疎遠にするだけである。それは人の情緒の常でもある。こうしてみると人は圧倒的に敗れる確率が高くできている。知りたくなかった事実の一つだ。