最強の龍人ツェッドは、力に飽き、女に飽き、空虚な日々を送っていた。
ある日、彼は場末の「記録屋」で、滅びゆく世界の記憶を追体験できる不思議な珠『アンナリ・パッラ』に出会う。
その問いの答えを得るために、彼は未知なる旅へと踏み出す。
しかし、異世界の愛に触れるたび、彼は自らの身体の一部——爪、片翼、左目、そして左腕——を、残酷な代償として差し出すことになっていく。
最強の力を失い、異形と化していく龍人。
七つの世界で彼が見たのは、友愛、主従愛、親子愛、そして憎悪に満ちた歪な愛の形。
肉体がボロボロに崩れ落ちたとき、彼を最後に待っていたのは——。
かつて奪った「過去」からの復讐と、ずっと隣にいた「運命の番」のぬくもりだった。
これは、愛を知らなかった男が、全てを失って「心」を取り戻すまでの、喪失と再生の物語。
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