「呪物だけど男子高校生を愛でます」その他の作品を読んでくださっている皆様、いつもありがとうございます。
先日パソコンを触っていたら、伊坂幸太郎さんが新作「さよならジャバウォック」を出されるにあたってのインタビュー記事を見つけました。
そこで伊坂さんがおっしゃっていたのは
自分はミステリー作家のつもりなのにみんなそう思ってくれてないみたいで寂しい。自分は常にホワットダニット(何が起こったのか)を書いているつもりだ
というような内容でした。
私はホワットダニットって初めて聞いたので、何だろうと思って調べたら
これぞホワットダニットだという作品としてアガサ・クリスティ「バートラム•ホテルにて」が紹介されてました。
さらに調べていたら、先日私が読んだ万城目学「あの子とQ」について書かれているものを見つけました。そこには
「あの子とQ」は特殊設定ミステリーの一種でさらにホワットダニットである
と書かれていたのです。
吸血鬼が存在する世界ならではの特別なルールを基にした様々な謎やトリックが仕掛けられている。あの日あの時あの場所で何が起きたのかを探るプロセスの内部で数々のロジックが登場し、ホラとロジックの相乗効果で物語を駆動していく。最後のタスクをクリアするために現れるロジックが圧巻
というようなことが書かれていました。
そう言われてみたら、あの小説では、あることが起こったのにそれがまるで起こってないかのように思われたことが物語が動き出すきっかけになっています。
まさかミステリーとは思わなかった作品が実はホワットダニットというミステリーだったと知って驚きました。
そして、他にもミステリーとされてないけどホワットダニットではないかという作品がたくさんあるような気がしました。