『航路分岐年代記』シリーズ第2作、
『金星は二度燃えた』の投稿を開始します。
本作は、のちに太陽系連合が成立する時代を描く長編SFです。
舞台となるのは、人類がすでに太陽系外へ進出している未来。
しかし本作で描かれるのは、外敵との戦いではありません。
航路認証。
船舶保険。
救難タグ。
食糧船。
金星の光。
火星へ向かう氷。
文明を支えるための仕組みが、少しずつ政治化し、軍事化し、やがて戦争の形を変えていく。
そうした過程を、群像劇として描いていきます。
艦隊戦や大事件だけではなく、
書類、物流、食糧、救難、配給、航路、保険といったものが、物語の大きな軸になります。
前作『SP356』と同じ世界観に属する作品ですが、
本作単独でも読めるように構成しています。
『SP356』で描かれた時代から見ると、本作はかなり過去の物語です。
なぜ太陽系連合は、理想的な統一国家ではなく、どこか歪な戦後装置として成立したのか。
その起点にあたる物語になります。
また、各部の最終話と同時に、その時点での登場人物紹介と用語補足を本編側に掲載する予定です。
専門用語や勢力関係が多い作品ですが、本文を読み進めながら必要な範囲で確認できる形にしていきます。
人類は、外敵より先に、自分たちの太陽系を焼いた。
長い物語になりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。