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第二話 (処女)少女のような唇

物語を作るときは、最初の舞台設定に迷うことがよくある。今回は、メインの登場人物が初めて出会う喫茶店を選んだわけだが、あまりに日常の延長線上が舞台になるので、非常に物静かでたんたんとお話が進んでいく。

物語全体の起承転結ももちろん大事だが、ひとつのエピソードの中にもそれは絶対必要だと思っているのだが、今回は起からまったく動かない。というか、それはとてもテクニックがいることで、非常に難しいと感じた。

これじゃあ、読者も退屈するわけだなあ。

今までの作品が、思っている以上にラッキーな出だしが書けたもんだと今更ながら驚かされる。

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